2008年度のカロリーベースの食料自給率は41%
農林水産省から2008年度の食料自給率が発表になりました。'08年度のカロリーベースの自給率は41%(暫定値)で、'06年度が39%、'07年度が40%だったので、ここ3年間は毎年度1%とわずかですが上昇しています。
ただ、この上昇は国際価格の高騰により輸入量が減ったため相対的に自給率が上がったという側面もあるようです。確かに十分な食料が確保できるか否かは別として、輸入がすべてストップすれば自給率は100%にはなるものね。
まあ、いずれにしても日本の食料自給率は低いわけで、食料の多くを海外に依存している状況は続いています。
ただ、重量ベースの自給率が、主食用の米が100%、主食用穀物が61%、野菜が82%と高いことがせめてもの救いです。(もっとも、これら作物を生産するための燃料や肥料などの原料の多くは海外に依存しているけれど・・・)
とりあえず、水田だけは社会の共通の財産として守っていかなきゃと思います。
参照:食料需給表/農林水産省
関連エントリー
・ 食料自給率39%について (2007.08.17)
・ 2007年度のカロリーベースの食料自給率は40% (2008.08.09)
食料自給率、ちょっと上昇41% 高騰チーズなど輸入減
農林水産省は11日、08年度の日本の食料自給率(カロリー換算)が前年度を1ポイント上回る41%になったと発表した。上昇は2年連続。大豆やサトウキビの生産が増えた一方、国際的な市況の高騰でチーズなどの輸入が減った影響が大きいという。
水田からの転作で大豆の生産が3.5万トン増え、台風被害が少なかったサトウキビも9.8万トン増産。こうした国内生産増が、自給率を0.5ポイント押し上げた。
一方、海外生産品では、チーズの輸入が4万トン減り、食用油の原料となる大豆も45万トン減少。輸入減による自給率の押し上げも0.5ポイントだった。ただ、農水省によると、国内生産品に置き換えられたというより、値上がりで消費そのものが減った影響が大きいと見られるという。
品目別で自給率が高めなのは、コメ(96%)、野菜(79%)、魚介類(62%)。一方、砂糖類は38%、大豆は29%、畜産物は17%、小麦は14%、油脂類は3%と外国産の比率が大きい。
1人当たりのコメの年間消費量は2.4キログラム減の59キログラムで、再び消費が減退に転じた。不景気の影響ですしの消費が減るなど、外食でコメを食べる量が減っているためとみられる。
2009/08/11/朝日新聞
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