原油価格のベースラインはどこに落ち着くのだろう
1990年代は1バレル20ドル付近で推移していた原油価格が少しづつ上昇し始め、昨年(2008年)6月にはWTIの原油価格は130ドル台まで高騰しました。
その後、今年(2009年)2月に価格は30ドル台まで下がり、現在は60~70ドル付近を推移しています。
このような、価格の乱高下はあるものの、長期的にみれば、'90年代の水準には戻らず新しい段階に入ったと言われています。
それでは、新しい水準、ベースラインはいくらぐらいなのか、僕は興味を持っていました。

先日、公表されたOECDーFAOの"Agricultural Outlook 2009-2018"にBrent原油の今後10年間の価格の予測が載っていました。
下の図は、その予測値を赤線で示しています。黒線は、IEAが公表しているBrent原油の年ごとの価格です。違った統計数値をひとつの図にしてあるので、適切でないかもしれませんが、だいたいの傾向はわかると思います。
OECDーFAOの予測では、これから10年間、1バレル60ドルから70ドルの範囲で緩やかに上昇していくって感じです。
原油価格20ドルで経済が成り立っていた10年前とは様変わりです。正に今の混乱の一端がこんなところからもわかるんですね。

参考資料
・ The Energy Information Administration (EIA) - Petroleum - Spot Prices
・ OECD-FAO Agricultural Outlook 2009-2018/OECD-FAO
関連エントリー
・ ベースライン (2008.03.09)
・ 原油やトウモロコシのファンダメンタルな価格 (2008.08.10)
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