国際宇宙ステーションとはなにか/若田光一
今朝、スペースシャトル・エンデバーと国際宇宙ステーション(ISS)がドッキングをしました。
毎回、スペースシャトルやISSのミッションの様子は NASA TV で放送されるので、今回の STS-127 ミッションも NASA TV で見ています。
・ ISSにドッキングするため姿勢制御をするエンデバー(NASA TV から引用)
今回のミッションの僕の関心は、若田光一さんが ISS での4ヶ月にも及ぶ滞在を終えることや、ISS に設置された日本の実験棟「きぼう」が完成することです。
「国際宇宙ステーションとはなにか」は、その若田さんが ISS の構造や宇宙飛行士の仕事を解説したものです。
ISS は基本的には、米国とロシアを中心としたプロジェクトですが、この中心となる異なる文化を持った2国が連携してミッションを進める様子を興味深く読みました。
また、イラストや写真なども多く使っていて、ISSの仕組みや宇宙飛行士の訓練や仕事がわかりやすく説明されています。
本の中で、"There is no stupid question. Only stupid answers"(253ページ)という言葉が紹介されています。
まあ、自分の信念に基づき、議論を深め、ひとつの方向性を見出すために、どんどん質問しろということなんだと思うけれど、愚かな質問なんてなくて、あるのは愚かな回答(それも複数!)だけだってところが、面白いね。
勇気を与えてくれる言葉です。
国際宇宙ステーションとはなにか - 仕組みと宇宙飛行士の仕事
若田光一/講談社(ブルーバックス)/2009
・ 書籍の紹介一覧 B0094
・ MediaMarker
国際宇宙ステーション:若田さん、滞在122日 シャトルドッキング、任務交代
国際宇宙ステーション(ISS)で建設中の日本の実験棟「きぼう」を完成させる米スペースシャトル「エンデバー」が日本時間18日午前2時47分、ISSにドッキングした。エンデバーの乗組員7人がISSに乗り移り、出迎えた若田光一宇宙飛行士(45)ら滞在員と合わせて過去最多の13人がISS内で顔をそろえた。
一方、午前6時22分には、若田さんが後任の宇宙飛行士と交代し、122日に及ぶ日本人初のISS長期滞在任務を終えてエンデバーの乗組員になった。
エンデバーには、きぼうの最後の構造物となる船外実験施設が搭載されている。19日に若田さんが中心となって取り付け、きぼうを完成させる。若田さんは、31日に地球に帰還する。
2009/07/18/毎日新聞
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 西之島の成長過程がよくわかる海上保安庁のデータベース(2024.07.22)
- 静岡市役所青葉通り側のちびまる子ちゃんのマンホール(2024.07.02)
- 静岡市歴史博物館内堀側のちびまるこちゃんのマンホール(2024.05.22)
- 米国で13年ゼミと17年ゼミが221年ぶりに同時に発生する(2024.04.16)
- 城北公園の枝垂桜は散り始め(2024.04.02)
「書籍の紹介」カテゴリの記事
- 清水港の鉄道と荷役/フェルケール博物館(2023.05.30)
- 富士宮の歴史 自然環境編/静岡県富士宮市(2023.05.14)
- 見えない絶景 深海底巨大地形/藤岡換太郎(2021.10.13)
- ゆでめん/野上眞宏・鈴木 茂(2021.10.02)
- 緊急提言 パンデミック/ユヴァル・ノア・ハラリ(2021.07.25)
「サイエンス」カテゴリの記事
- 地球深部探査船「ちきゅう」の出航がライブ配信されていたんですね(2024.09.06)
- 小型月着陸実証機(SLIM)の月面活動が終了した(2024.08.28)
- ボーイングの「スターライナー」が国際宇宙ステーションにドッキング(2024.06.07)
- 米国で13年ゼミと17年ゼミが221年ぶりに同時に発生する(2024.04.16)
- SLIMが2度目の活動を再開(2024.03.28)
コメント