ニュージーランドのパンデミックH1N1 2009 の感染力は1人→1.96人!
ニュージーランドのパンデミックH1N1 2009 は、1人の感染者から1.96人に感染するとのオランダ・ユトレヒト大学の解析結果を、時事通信が報じていました。
倍々の感染力ですね
メキシコで記録の速報値1.4~1.6人、大阪府や兵庫県は2.3人との報道もあります。
関連エントリー:2009インフルエンザA/H1N1の性質が少しずつわかってきたんですね (2009.06.18)
発生する季節や発生国の人口密度や人の移動の状況などで、感染力に違いがあるんだろなぁ。
WHOは、頻繁に行っていたパンデミックH1N1の国別患者数の公表をやめているし、厚生労働省も国への患者数の報告を季節性インフルエンザと同様の扱いにしたようです。
もう、パンデミックH1N1が世界的に広がり定着してしまったということですね。
同じ亜型の季節性のAソ連型のH1N1と今回のパンデミックH1N1との関係は、同時に発生する可能性の高い秋以降、どうなるんだろうか。
・ 参考:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則の一部を改正する省令について(施行通知)等について (2009.07.22)/厚生労働省 PDF:1,593KB
新型インフルの感染性1.96=季節性大きく上回る-NZ
冬を迎えている南半球で急速に広がる新型インフルエンザについて、1人の感染者から平均何人感染するかを意味する「再生産数」が、ニュージーランドでは1.96と推定されることが26日、分かった。オランダ・ユトレヒト大の西浦博研究員(理論疫学)らが解析したもので、季節性インフルエンザの1.1~1.4よりかなり大きく、新型の流行初期にメキシコで記録した速報値1.4~1.6よりも大きかった。
西浦研究員は「冬季という季節の要因が影響した可能性がある」と指摘。引き続き9月初旬にかけて感染者は増加するとし、「仮に日本で今月末から8月に減少傾向になったとしても、南半球からの輸入感染者は相当数に上り、再流行の引き金になりやすい」としている。
ニュージーランドでは、6月に入って感染者が急増。7月23日までに11人が死亡している。西浦研究員は、同国の研究者と共同で、6月28日までの同国の流行状況を解析。感染性の高さを示す再生産数は1.96と推定された。
この場合、感染拡大の防止策を取らなければ、大規模流行が終息するまでに、人口の78.6%が感染すると推定。ただし、現実的な人と人との接触状況などを考慮すると、この値はもう少し小さくなるという。
2009/07/26/時事通信
新型インフル感染者13万人に=WHO
世界保健機関(WHO)は27日、世界全体での新型インフルエンザの感染者数が累計で13万4503人になったと発表した。ただ、各国に対して、個別の感染例の報告を既に求めていないため、実際の感染者数は今回の発表数より多いとしている。
WHOによれば、前回感染状況を発表した6日以来、アフガニスタン、スーダンなど約20カ国・地域で新たに感染者が見つかった。新型インフルエンザによる死者数は累計で816人で、このうち米国、メキシコをはじめとした米州地域での死者数が707人で大半を占めた。
2009/07/28/時事通信
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