資本主義はなぜ自壊したのか/中谷 巌
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先日、内橋克人の「もうひとつの日本は可能だ」を紹介しました。そして、この本と平行して読んでいたのが、今回、紹介する中谷 巌の「資本主義はなぜ自壊したのか」です。
この立ち位置が以前は違っていた二人の著者のこの2冊の本に書かれている内容は、似通ったものになっています。
すべてを市場に判断に委ねる市場原理主義は、制御不能になり人間社会を破壊すると。
中谷は、小泉政権が進めた米国の市場原理主義を範にした、構造改革政策のブレイン的存在でした。その彼が、自らの考えの間違いを認め、これからの日本はどうあるべきかを語っています。
内橋のように一貫して人間中心の社会の在り方を提言し、市場原理主義、構造改革の危険性、暴力性を批判してきた人にとっては、中谷の主張の転換は、今更何をてところなんでしょうね。
僕自身も、10年前に言ってくれればよかったのにと思いながら、この本を読んでいました。
ただ、市場原理主義者だった著者の自戒の書ということもあって、経済の混乱、雇用の不安、貧困の増大など、今起こっている問題が理解しやすい面もあります。
ちょっと、観念的な雰囲気を感じないわけではないけどね。
資本主義はなぜ自壊したのか - 「日本」再生への提言
中谷 巌/集英社/2008
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