街角の小さな本屋と村上春樹
村上春樹の新作の長編小説「1Q84」が小説としては異例な売れ行きをしているそうですね。発売当初は、書店によっては在庫がなくなったり品薄になったりしたみたいだけど、そろそろ落ち着いた頃だろうか。
僕は彼の作品の継続的な読者で、とりあえず新作がでれば買うことにしています。「1Q84」も amazon.co.jp で予約注文をしていて、発売日には届いたので、一時品薄な状態になるなんてニュースで配信されるまで知りませんでした。
最近の村上作品「ねじまき鳥クロニクル」や「海辺のカフカ」は、社会と個人の関わりを深く重く書いているけれど、「1Q84」はどうなんだろう。
また、読んだ感想をこのブログにアップしたいと思います。

村上春樹のことを書いていて、以前近所にあった夫婦で経営している床面積にして10畳くらいの小さな本屋のことを思い出しました。
小さな店舗の3分の1くらいを奥さんの意向なのか、児童書が占めていました。おまけに、書棚の上のほうには、たとえば、埴谷雄高の「死霊」のハードカバーなんかが置いてあったりします。いったいこの街の誰が「死霊」なんて買うんだろう。
そんな店舗なので、当然、店頭に並ぶ書籍の種類は限られ、欲しい本や雑誌は注文して取り寄せてもらうことになります。
村上の「ノルウェーの森」が出版された時も、いつものように事前に注文しました。
そして、上巻を読み終え下巻を受取に行くときに、本屋の主人に「村上春樹は面白いのか?もう少し仕入れておいたほうがいいのか?」と尋ねられました。
それで、僕は「売れると思う。だけど、継続的な村上の読者にとって、新作はピントこないんじゃないかなあ」と答えたように思います。
本好きな人間が個人で経営する本屋なんて、家の近所では絶滅状態です。そればかりか、僕の住む小学校の学区に一軒も書店がありません。
僕自身も書籍は amazon.co.jp で購入することが多くなって、勝手な言い分なんだけど、本好きが経営する本屋が姿を消すのは淋しいです。
「1Q84」について彼に聞かれたら、僕はなんて答えるのだろう。
読みはじめたばかりだけれど、重たくしんどい小説だなあと感じています。
「1Q84」が100万部突破
作家村上春樹さんの新作長編小説「1Q84」(全2巻)について、発行元の新潮社は9日、7度目の重版(8刷)を決めた。全国発売から12日間で発行部数は1巻56万部、2巻50万部の計106万部となった。同作品は発売前から注文が殺到し、品切れとなる書店が続出していた。
前例のない売れ行きの理由について、同社は「村上氏への社会的関心が高まっていることと、発売前に本の内容に関する情報を一切開示しなかったことで期待が大きくなった」(広報宣伝部)と分析している。
2009/06/09/時事通信
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