感染が広がるインフルエンザウイルスが低病原性でよかったのかも
今回のインフルエンザA/H1N1が、日本でも感染が拡大しています。厚生労働省は、今のところ病原性の高い新型インフルエンザ(鳥インフルエンザA/H5N1が変異し、新型インフルエンザが発生した場合など)の行動計画に準じて行っているため、自治体などから対応に苦慮する声があがっているそうです、時事通信が報じていました。
まあ、今回のウイルスは病原性が低くタミフルやリレンザが効くようですから、今後、感染者数が増加すれば、通常のインフルエンザに準じた対応に変わるかもしれません。
ただ、報道されるこの混乱の様子を見聞きしていると、病原性の高い新型インフルエンザがパンデミックした場合のことが不安になります。
今回のインフルエンザA/H1N1の対応が、教訓になるといいのだけど。
岡田晴恵さんの「H5N1」で描かれることが現実にならないためにも。
新型インフル警戒体制、いつまで?=「能力超えている」-自治体から悲鳴も
新型インフルエンザの国内感染が拡大する中、いつまで現在の警戒体制を維持する必要があるのか-。舛添要一厚生労働相は「政府の行動計画は毒性の高いインフルエンザを想定しており、弾力的に対応する」としてきたが、多くの高校生が感染した神戸市からは早くも「能力を超えている」との声も上がっている。
政府は16日、行動計画の段階を水際対策を中心とする第1段階「海外発生期」から、第2段階の「国内発生早期」に引き上げた。感染拡大を可能な限り抑えることを目的とし、発熱外来については、感染者とそれ以外の患者を振り分けるよう各自治体に要請することなどを規定している。
これまで国は、感染の恐れがある人を施設に留め置く「停留」期間を短縮するなど、運用面では柔軟な対応も取ってきた。しかし、今回は17日現在、方針変更はしておらず、神戸市の桜井誠一保健福祉局長は「発熱相談センター」への電話が急増したことなどで「態勢上、問題が生じている」と早くも困惑した様子。発熱外来を直接訪れる患者も相次ぎ、現場も混乱しているという。
ほかの自治体からは「今後、新型インフル以外の患者が出ることが予想され、対応できるか不安」(愛知県)、「指定外来を増やしたいが、院内感染を心配する声も根強い」(福島県)などという声も上がっている。病院側の受け入れ体制の問題もある。大阪府でさえ、指定医療機関の感染症病棟の病床数は78床しかなく、感染者が増え続ければ対応できなくなるのは明らかだ。神戸市は18日、軽症者は入院させず、自宅療養させることを決めた。
橋下徹知事は「このままの状態が続くと、大阪の都市機能が停止してしまう。どこかで通常のインフルエンザ対策に切り替える必要がある」と指摘。東京都も「患者数がある程度に達したら、普通の病院でも診療を受けられるようにしてほしい」と訴えている。
2009/05/18/時事通信
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