もうひとつの日本は可能だ/内橋克人
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随分前から、時々、テレビに出ている内橋克人さんを見ていて、主張というか考えというか、一貫していて、軸足のぶれない人だなあと思っていました。
ただ、これまで経済の分野にほとんど興味を持てなかった僕は、彼の著作は「匠の時代」(それも第1巻のみ)を読んだだけでした。
経済音痴な僕でも、ここ数年来の経済の変化に、どういうことなんだろうと思って、少しずつ経済関係の本を読んでいます。
今回紹介する「もうひとつの日本は可能だ」は、そんな中で読んだ一冊です。
この本では、市場の決定に任せた経済、市場原理主義をかなり強い口調で批判しています。それは、結果として人間の営みを破壊するものだと。
そして、経済のあり方をマネーではなく、人間を中心に据えたものに変えなければならないと主張します。それは、恐らく内橋の一貫した主張なんだと思います。
そして、この本は、昨年秋から米国発の金融危機に端を発した経済の混乱が起こるはるか前の2003年(単行本)に書かれています。そして、書かれた懸念が今現実のものとなっている...
主張の是非は別として、耳を傾ける必要のある主張のひとつですね。
もうひとつの日本は可能だ
内橋克人/文藝春秋(文春文庫)/2006
・ 書籍の紹介一覧 B0091
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コメント
ニャンゴロさん、こんにちは。
この内橋の本ともと市場原理主義者の本は平行して読んでいました。両方とも面白かったんで、ブログに紹介しようと思っていて、まず内橋の本を先にしました。
この出発点の違う二人が、同じような主張をしているんです
内橋は主張が変わりませんね。それは、彼の考えの基本が人の幸せにあるからなんでしょうね。
投稿: Kaze | 2009.05.31 17:49
内橋の主張は、一貫していますね。さすがです。
時にその他の市場原理主義者(もと)の読後感はいかがでしたか?
こうして現実の動向を見ていると、結局また何かが引き金になって予想できないことが起きてしまいそうです。予想が出来た時点で、それこそ全てのあれこれが色あせて見えてしまうとは思いますけどね。
投稿: ニャンゴロ | 2009.05.31 16:24