プレパンデミックワクチンの臨床研究
新型インフルエンザ対策のひとつとしとして進められている厚生労働省研究班のプレパンデミックワクチンの臨床研究の結果を時事通信が報じていました。
間隔をあけて接種すると抗体を作るスピードや量が高まったり、2種類のワクチンを接種すると3種類のウイルスに効果があったりと、有用な結果が得られているようです。
関連エントリー:>プレパンデミックワクチンの副作用 (2009.01.21)
ワクチン追加接種で効果=新型インフル、免疫機能拡大-厚労省研究班
新型インフルエンザの大流行に備え、「プレパンデミックワクチン」の臨床研究を進めている厚生労働省研究班(班長・庵原俊昭国立病院機構三重病院院長)は6日、間隔を空けて2種類のワクチンを接種したところ、さらに別の類似ウイルスにも効果を示したとの調査結果を発表した。
免疫機能を高める「ブースト効果」と呼ばれる作用も確認された。厚労省は研究結果を受け、今秋までに大規模な事前接種の可否を判断する。
研究班が用いたのは、新型インフルに変異する可能性が高いH5N1型の鳥インフルエンザウイルスを基に製造したワクチン。昨年夏以降、医療関係者らに接種し、効果や影響を調べた。
その結果、1種類のワクチンを接種した場合、対応するウイルスにしか効果を得られなかったが、2種類を接種した場合には、ワクチンを接種していない3種類目に対しても抗体ができたという。
また、間隔を空けて接種(追加接種)することで、抗体をつくるスピードや量が高まることも分かった。
研究班は約6000人を対象にプレパンデミックワクチンを先行接種し、安全性や有効性を調査。深刻な副作用は確認されなかったとしている。
2009/04/06/時事通信
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