文藝春秋の村上春樹のエルサレム賞の受賞スピーチと独占インタビュー
文藝春秋 2009年4月号に村上春樹のエルサレム賞に関する独占インタビューと受賞スピーチ"Of Walls and Eggs"(壁と卵)の和文と英文が掲載されていたので、買って読みました。
スピーチ終了後、その英文がネット上に掲載され、すぐにいくつかの和訳がアップされたので、スピーチの内容自体は僕も知っていました。
ただ、インタビューとあわせてスピーチを読むと、より理解が深まるように思います。
このスピーチは、時間がなかったので村上が日本語で書いて、翻訳者が英訳し、それを村上が読みやすいように手を入れたそうです。
最初に和文があったことが、少し意外でした。
・ 文藝春秋 2009年4月号 「僕はなぜエルサレムへ行ったのか (P156-157)
インタビューの冒頭で、イスラエル軍のガザ侵攻に抗議し受賞を辞退すべきとの声がある中、村上がイスラエルに赴き賞を受けたのか、その訳が語られます。勿論、スピーチを読めばその理由はわかるわけですが、その理由を本人から語られると、より理解が深まります。
システムと個人、村上の小説のテーマで、このスピーチでもそのことが語られます。
原理主義に陥らない理想主義、僕も真剣に考えてみます。
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