愛知・豊橋の鳥インフルエンザの2例目もH7N6だった
愛知県豊橋市南大清水町の養鶉農場のウズラで鳥インフルエンザウイルスA/H7N6亜型が確認(1例目)されたのに続き、同市高塚町の養鶉農場のウズラに感染したウイルス(2例目)もH7N6であったことが、3月6日付けで農林水産省からプレスリリースされています。
参考:高病原性鳥インフルエンザウイルス(H7亜型、弱毒タイプ)(2例目)のN亜型の確定について (2009.03.06)/農林水産省
関連エントリー:愛知・豊橋でウズラに感染した鳥インフルエンザはH7N6亜型だった (2009.03.01)
愛知県の3月3日の発表によると、1例目の周囲半径5km以内の家きん農家24戸に2月28日と3月1日に実施した清浄性の確認のための血清抗体検査結果は、5戸で陽性(すべてウズラ)、他の19戸は陰性、ウイルス分離検査結果は1戸が陽性(ウズラ 2例目)、22戸が陰性、1戸が分析中となっています。
参考
・ 高病原性鳥インフルエンザの発生に伴う対応について(第18報)~周辺家きん農家の検査結果について~ (2009.03.03)/愛知県農林水産部鳥インフルエンザ゙防疫対策部会 (PDF 15KB)
・ 高病原性鳥インフルエンザの発生(2例目)について(第21報) ) (2009.03.04)/愛知県農林水産部鳥インフルエンザ゙防疫対策部会 (PDF 14KB)
また、静岡県内の1戸の養鶉農場のウズラで血清抗体検査 陽性、ウイルス分離検査 陰性という結果だったことを、3月2日付けの静岡新聞が報じています。
血液抗体検査が陽性のウズラが確認されたということは、現時点ではウイルスは消滅していて問題にならないけれど、過去に何らかの鳥インフルエンザに感染していたってことだと思います。
陽性反応が出たのがウズラであったことや発生した農場の位置などから、感染経路がある程度わかるかもしれませんね。
高病原性鳥インフルエンザウイルス(H7亜型、弱毒タイプ)(2例目)のN亜型の確定について
・ 本日、高病原性鳥インフルエンザ(H7亜型、弱毒タイプ)(2例目)について、(独)農研機構動物衛生研究所が性状の検査を行っていたところ、H7N6亜型(弱毒タイプ)であることが確認されました。
1. 本日、愛知県において分離された高病原性鳥インフルエンザウイルスについて、(独)農研機構動物衛生研究所が性状の検査を行っていたところ、N6亜型であることが確認されました。
2. この結果、本ウイルスは、H7N6亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルス(弱毒タイプ)と確定しました。
3. (独)農研機構動物衛生研究所では、引き続き、疫学調査のために必要となる遺伝子解析等を行う予定です。
2009/03/06/農林水産省
鳥インフル、県内検査は陰性
県は1日、県内のウズラ飼育農場5戸と高病原性鳥インフルエンザが発生した豊橋市に隣接する湖西市の養鶏場6戸を対象に実施した鳥インフルエンザの検査の結果、陰性と判断したと発表した。
このうちのウズラ飼育農場1戸が抗体検査に陽性反応を示し、過去に鳥インフルエンザに感染していたが、ウイルスは検出されなかった。県は「既にウイルスは存在しないため、ウイルスがまん延する恐れはなく、食品の安全性についても問題ない」としている。風評被害を避けるためとして該当農場は公表しなかった。感染ルートや毒性の有無は不明。
県内で鳥インフルエンザの抗体が確認されたのは初めて。県によると、県内のウズラ飼育農場は湖西、磐田、島田、御殿場市の計5戸で、31万9100羽(昨年3月時点)を飼育している。
豊橋市での発生を受け、県は先月27日に立ち入り検査を実施し、それぞれの飼育場から10羽を抽出して血液による抗体検査やのどの粘膜などを調べるウイルス検査を行っていた。
2009/03/02/静岡新聞
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