バードストライクとUSエア1549便の奇跡
1月15日のUSエアウェイズ1549便の離陸上昇中の事故、そして、すべてのエンジンが推進力を失った中でのハドソン川への不時着。最悪の条件の中で、機長をはじめとしたクルー、乗客、寒い中救出に向かったフェリーや消防艇などの船舶の人たち…正しい判断の連鎖が「USエア1549便の奇跡」を生んだんだろうね。
この事故の原因は、双発のエアバスA320ー200型機のターボファン・エンジンが、離陸直後に鳥を吸い込むバードストライクにより、両方とも機能を停止したことにあると言われています。
僕は以前、羽田の全日本空輸の機体メンテナンスセンター(Google Map)で、バードストライクの実験のビデオを見たことがあります。
その映像は、回転するファンにニワトリくらいの大きさの死んだ鳥を吸い込ませるものでした。吸い込まれた鳥は、高速回転するファンで粉々にされ、霧状?になって、後方の噴出口から吹き出されるという、見ていて気持ちのよいものではありませんでした。
この程度のバードストライクなら、エンジンに問題は起こらないと説明されたように思います。それでもファンの一枚が破損すると、交換に結構な金額がかかるのだとも。
だから、ふたつのエンジンとも機能しなくなってしまった今回の事故は、相当大きいか大量な鳥が、エンジンに飛び込んでしまったんだろうね。
機長は、滑空するしかないエアバスの昇降舵や方向舵、フラップなどの動翼を操作し、着陸点を探し、無事、不時着したのだから凄いですね。
ハドソン川不時着、旅客機のエンジン2基が水没・不明に
USエアウェイズ機がニューヨークのハドソン川に不時着した事故で、米国家運輸安全委員会(NTSB)の担当官が16日、記者会見し、同機のエンジン2基は着水時に水没したとみられ、不明になっていると明らかにした。
警察当局のダイバーらが捜索にあたっている。
事故は、エンジンが鳥を吸い込み、出力が急低下する「バードストライク」が原因とみられており、エンジンの発見は原因究明の重要な手がかりとなる。
NTSBは、着水現場から約6.5キロ下流の岸に係留されている機体の引き揚げを17日に行い、飛行記録などが残されているブラックボックスやボイスレコーダーの回収を進めるとしている。機体引き揚げは16日に行う予定だったが、最高気温が氷点下8度の寒波と川のうねりで延期になった。
チェスレイ・B・サレンバーガー機長への聴取も17日に予定されている。
2009/01/17/読売新聞
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