デジタルネイティブ/三村忠史,倉又俊夫,NHK「デジタルネイティブ」取材班
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「デジタルネイティブ」は、電車の中で読もうと思ったけれど、鞄の中に1冊も本がないことに気づき、本屋に立ち寄り買った本です。
その時は、藤原智美の「検索バカ」が最初に目に留まり、「デジタルネイティブ」は余り期待せず、ついでに買った感じです。
ところが、「デジタルネイティブ」の方が数段、面白かったです。「検索バカ」は、納得できる点もあるけれど、主張が筆者の独断の域を出ていないんじゃないかと…
「デジタルネイティブ」のプロローグに「ロスト・ジェネレーション」(1970年代前半から10年間に生まれた世代)という否定的な言葉に対する違和感が書かれています。
僕もこの言葉には、以前から釈然としないものを感じていました。僕が接するその世代から受ける感覚と「ロスト・ジェネレーション」から受けるイメージがどうしても一致しないのです。
「デジタルネイティブ」は2008年11月に放送されたNHKスペシャルの取材をもとに本にされたものですが、ロスト・ジェネレーションよりも若い世代を含めた若者達に対する取材を通して、彼等の考え方や行動様式が書かれています。
インターネットというコミュニケーション・ツールを使って、当たり前に世界と繋がっていく彼等。若い世代のすべてがそうとは思えないけれど、確実に増えているのかなあと感じました。
こうした動きに膠着した世界を動かす希望を感じます。「ロスト・ジェネレーション」とラベルを貼ってわかったつもりにならないと落ち着かない大人の脇を、彼等は擦り抜けていくんだろうね。
マスメディアは、どちらかというとインターネットにまつわる事象を否定的に捕らえることが多いと思います。まあ、一般人の僕らが前より簡単に情報のソースにたどり着けたり、逆に発信できたり、インターネットは、マスメディアの既得権益を侵害する面があるから、否定的なスタンスをとるのもわからないわけではないけれど…
そうしたなか、NHKがこうした極めて好意的・肯定的なスタンスの番組や本を作るのは、面白いね。
デジタルネイティブ - 次代を変える若者たちの肖像
三村忠史,倉又俊夫,NHK「デジタルネイティブ」取材班/日本放送出版協会(生活人新書)/2009
・ 書籍の紹介一覧 B0087
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