プレパンデミックワクチンの副作用
厚生労働省の新型インフルエンザに対するプレパンデミックワクチンの臨床研究の中間報告を、朝日新聞が報じていました。
記事によると、被験者5561人のうち0.1%が発熱などで入院、66.1%に接種部に赤みや痛み、27.7%に頭痛やだるさ、2.2%に発熱の症状がでたとのことです。
この副作用を多いと見るのか、少ないと見るのか・・・ 新型インフルエンザの病原性が強いとなれば、この程度の副作用は仕方のないと見るのかな?結局は、接種による効果とリスクの評価になると思います。
それと、仮に鳥インフルエンザA/H5N1亜型から変異した新型インフルエンザに対してワクチンの効果が高いとして、それ以外の亜型の鳥インフルエンザウイルスが、新型インフルエンザになった場合。その場合は、「無病誤診」の考え方でプレパンデミックワクチンによる対策を進めるのかな?
厚生労働省の研究班の最終報告が、どんな結論になるのか興味があります。
関連エントリー
・ プレパンデミック・ワクチンの接種による新型インフルエンザ対策 (2008.04.16)
・ プレパンデミックワクチンの臨床研究 (2008.12.26)
新型インフルワクチン、試験接種で8人入院
新型インフルエンザのプレパンデミック(大流行前)ワクチンの安全性を評価している厚生労働省の研究班は19日、調査結果の中間まとめを公表した。試験接種した5561人のうち8人が、発熱などで入院していた。追加調査を実施し、今春、最終報告をまとめる。
代表研究者の庵原俊昭・国立病院機構三重病院院長らが発表した。調査は、昨年8~11月に2回ワクチンを接種した医療機関や検疫所の職員らについて、1回目接種後から2回目接種後30日までの健康状態を調べた。
その結果、1回目の接種後に66.1%で接種部位に赤みや痛みが出た。27.7%に頭痛やだるさが、2.2%に発熱があった。
入院例は、1回目の接種後に39.8度の高熱が出た27歳男性のほか、手足のしびれと微熱があった40歳男性のケースなど計8件。ただ、腎結石になったことがある人が尿路結石で入院した例なども含まれており、研究班は「接種との因果関係が考えられるのは2例のみ」としている。
2009/01/19/朝日新聞
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