タミフル耐性インフルエンザウイルスに関する厚生労働省の中間報告
1月17日のエントリー「厚労省がタミフル耐性インフルエンザウイルスの調査をするそうです」で書いたタミフル耐性のインフルエンザウイルスの調査について、厚生労働省から中間報告がプレスリリースされていました。
タミフル耐性は、A/H1N1に確認され、昨シーズンからヨーロッパを中心に出現してい耐性ウイルスと同じ北欧系統であるとのことです。
ということは、日本はタミうフルの投与が多い国だけど、タミフルの使い過ぎによって、耐性が付いたということではないのかな?
この北欧系統のウイルスがどうやってタミフル耐性を獲得したのか、興味があります。
感染症発生動向調査における薬剤耐性インフルエンザウイルスについて(中間報告)
○ 今シーズンにおけるインフルエンザウイルスの薬剤耐性状況について
・わが国では下記の(参考)のとおり、都道府県においてインフルエンザウイルスの分離・検出を行っているが、そのうち、国立感染症研究所において今シーズンのインフルエンザウイルス(A/H1N1)について35株を検査し、34株からオセルタミビル(商品名:タミフル)耐性ウイルスが検出された。(2009年1月8日現在)
・ 確認されたオセルタミビル耐性ウイルス(A/H1N1)については、昨シーズンからヨーロッパを中心に出現しているオセルタミビル耐性ウイルスと同じ北欧系統となっている。
○ インフルエンザウイルス(A/H1N1)とワクチンについて
・ 検査されたインフルエンザウイルス(A/H1N1)については、今シーズンのワクチン株A/ブリスベン/59/2007の類似株であったことから、これらの耐性株に対して今シーズンのワクチンは有効であることが推測される。
○ インフルエンザウイルス(A/H1N1)とオセルタミビル以外の抗インフルエンザウイルス薬について
・ 今シーズンに検査されたオセルタミビル耐性ウイルス(A/H1N1)について、現在のところ、ザナミビル(商品名:リレンザ)に対する耐性は確認されていない。
○ インフルエンザウイルス(A/H1N1)以外のインフルエンザウイルスにおける薬剤耐性について
・ 今シーズンに分離されたインフルエンザウイルスのうち、A/H3N2ウイルス、B型ウイルスについては、現在のところ、オセルタミビル耐性は確認されていない。
○ オセルタミビル耐性のインフルエンザウイルスにおける病原性について
・ WHOによると、病原性や臨床経過において、オセルタミビル耐性ウイルス(A/H1N1)が通常のインフルエンザウイルスに比較して重篤な症状を引き起こす等の違いは確認されていない。
(参考)全国のインフルエンザウイルス分離・検出状況(平成21年1月15日時点)
A型 H1N1 243件 H3N2 303件
B型 125件
※ 病原体の分離等の検査情報を収集するため、都道府県は、インフルエンザ患者の定点報告を行う指定届出機関の中から、概ね10%を病原体定点として選定し、患者から検体を採取している。
2009/01/16/厚生労働省
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