プレパンデミックワクチンの臨床研究
新型インフルエンザ対策の一環として、人に感染した鳥インフルエンザA/H5N1亜型ウイルスをもとに製造したプレパンデミックワクチンの臨床研究を進めると、4月に厚生労働省がアナウンスしていたけれど、実際に研究が行われているんですね。
・ 参考エントリー:プレパンデミック・ワクチンの接種による新型インフルエンザ対策(2008.04.16)
日本経済新聞の記事よると、約6000人に接種して8人が発熱などで入院したとのこと。さらに安全性を検討するために追加調査を行い、年度内に報告書をまとめるそうです。
鳥インフルエンザH5N1が新型インフルエンザに変異するのか、他の亜型のウイルスが変異するのか、またH5N1が新型インフルエンザとなった場合、このプレパンデミックワクチンが効果があるのか、実際に新型インフルエンザが発生しなければわからないことでしょう。
でも、今、考えうる対策を行っておくことは大切だよね。
新型インフルワクチン、安全性を追加調査 厚労省、6000人接種で8人入院
新型インフルエンザに備えて政府が備蓄するプレパンデミック(大流行前)ワクチンの効能を評価している厚生労働省研究班(代表研究者=庵原俊昭・国立病院機構三重病院長)は17日、安全性を見極めるため追加調査に乗り出す方針を決めた。約6000人に接種した臨床研究で、8人が発熱などで入院したため。年度内に追加調査の結果をまとめる考え。
研究班によると、調査するのは、8月からの臨床研究に参加した医療従事者と同じ医療機関の職員で接種を受けなかった人の入院頻度。接種を受けた人の入院頻度と比較する。研究班によると、全国約60の医療機関の数万人が対象になるとみられる。
2008/12/18/日本経済新聞
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