米国のタミフル耐性インフルエンザウイルス
今年は、インフルエンザの流行の始まりが早いそうです。静岡新聞に掲載されていました。
現時点は、A/H3N2亜型(香港風邪)が主流だそうです。1ヶ月くらいまえに予防接種を受けたけれど、どの程度効果があるのかな。
ところで、米国で今年流行しているインフルエンザの中にタミフル耐性ウイルスが結構あるらしい。共同通信が報じていました。
50試料とサンプル数が少ないけれど、そのうち49試料がタミフル耐性ウイルスだったそうです。また、A/H1N1(ソ連風邪)の耐性が多いそうです。
A/H1N1のタミフル耐性については、日本や欧州でも確認されているとの報道が以前あったけれど、世界的にタミフル耐性ウイルスが増えているのかな。
・ 関連エントリー
・ 欧州では、タミフル耐性のインフルエンザウイルスが高率で確認されているそうだ(2008.02.05)
・ 鳥取ではインフルエンザウイルスA/H1N1の30%がタミフル耐性(2008.10.21)
まあ、従来の人のインフルエンザウイルスがタミフル耐性を持ち始めたことも問題なんだろうけれど、鳥インフルインフルエンザ A/H5N1あたりが、新型インフルエンザに変異した時、タミフル耐性を持っていたら怖い話ですね。
インフルエンザ全国で流行 過去3番目に早く
国立感染症研究所は17日、全国約4700の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者数が、今月1-7日の1週間で1施設当たり1.62人となり、流行が全国で始まったとの速報を発表した。「1施設当たり1人」以上が、全国的な流行開始の指標とされている。
1987年の調査開始以来、3番目に早い全国流行入りで、過去10年では昨年に次ぐ早さ。前週(11月24-30日)の1施設当たり0.83人から急増した。
患者数が多い都道府県は山梨(4.19人)、山口(4.08人)、福井(3.88人)、兵庫(3.77人)、北海道(3.21人)など。
検出が多いウイルス(9月以降)は、A香港型(52%)、B型(27%)、Aソ連型(21%)の順で、A香港型が増加傾向だという。
感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官は「今後、年末年始にかけて人が集まる場所での感染機会が増えることが予想される。予防のため早めにワクチン接種を」と呼び掛けている。
今年の患者報告は11月下旬ごろから大きく増えていた。。
2008/12/17/静岡新聞
今冬の流行はタミフル耐性 米国のインフルエンザ
米疾病対策センター(CDC)は19日、この冬に米国で流行が始まったインフルエンザの主流は、治療薬タミフルが極めて効きにくい耐性ウイルスであるとして、医師向けに注意喚起した。
患者から分離されたウイルス50試料のうち、49(98%)で耐性が確認された。このウイルス型がどの程度広がるかは不明だが、タミフルを大量に使用している日本では特に警戒が必要になりそうだ。
CDCによると、流行を始めたインフルエンザA型の「H1N1」と「H3N2」、同B型の計3種のウイルス型のうち、ハワイや米南部テキサス州などを中心に「H1N1」が最も多く、検査した試料中98%で耐性が確認された。
リレンザなどほかの治療薬の効果はあることから、H1N1感染が疑われたら、リレンザか、タミフルと旧来の薬の併用を勧めている。対策に最も効果的なのは予防注射だとしている。
2008/12/20/共同通信
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