新型インフルエンザから家族を守る18の方法/大槻公一
先月の末、タイのスワンナプーム国際空港が反政府勢力に占拠される事件がありました。
タイの政情のことを僕は詳しく知らないので事件について何か言うことはできませんが、そのニュースを聞いて、足止め状態の日本人が約1万人いることに驚きました。
そして、思ったのは、これは占拠により空港機能がストップしたことが原因で日本に帰れなくなってしまったけれど、何処かの国や地域で新型インフルエンザがパンデミックした時、そこに滞在している1万人規模の日本人はどうなるんだろうと・・・
たとえば、1万人規模で日本人が滞在している国や地域で新型インフルエンザがパンデミックした場合、日本国内へのウイルスの侵入や拡大をどのように防ぐのか、その時、それらの国や地域からの日本人の入国を制限するのか、国内で隔離するのか、そんなことを思いました。
「新型インフルエンザから家族を守る18の方法」は、筆者が鳥インフルエンザの研究者ということもあって、新型インフルエンザばかりでなく、鳥インフルエンザのことにも多くのページが割かれています。
ただ、スペイン風邪(H1N1)やアジア風邪(H2N2)、香港風邪(H3N2)の過去の新型インフルエンザは、鳥インフルエンザが変異したと考えられているから、鳥インフルエンザのことを理解しておくことも必要だと思います。
厚生労働省の新型インフルエンザの流行予測では、日本の1億2700万人のうち25%の3200万人が感染し、17万人~64万人が死亡するとされています。
この予測がどの程度正しいものかは別として、被害を最小限に抑えるためには、僕らの行動の自由はかなり制限されるだろうし、ある程度、覚悟をしておかなけえばね。
そういった意味でもこの本は、新型インフルエンザを理解する足がかりとしていいかもしれません。
参考資料:「新型インフルエンザ対策行動計画」の概要について(2005年11月)(PDF 45KB)/厚生労働省
新型インフルエンザから家族を守る18の方法
大槻公一/青春出版社(青春新書)/2008
・ 書籍の紹介一覧 B0084
空港占拠から1週間、タイ混乱収まらず…経済全体に打撃
タイの空の玄関スワンナプーム国際空港占拠事件は1日で1週間を迎えるが、収拾のめどは立たず、ソムチャイ政権は機能不全を世界に露呈した。
膠着(こうちゃく)状態の中、11月29日深夜から30日未明にかけ、反政府勢力「市民民主化同盟(PAD)」が占拠を続ける首都バンコクの首相府とドンムアン空港で爆弾が爆発、50人が負傷した。政情混乱は基幹産業の観光に加え、経済全体に打撃を与え始めた。
爆発で負傷したのは首相府占拠者ら。一方、政権を支えるタクシン元首相派は30日夕、首相府付近で2万人(警察発表)集会を行い、PADの暴挙を批判。PAD排除まで連日集会を開くとしており、衝突の緊張が高まっている。
邦人約1万人を含む足止め状態の観光客ら約10万人に対し、バンコク南東約150キロの軍用空港を使った代替空輸が11月28日に始まったが、完了に1か月かかる。また、1390万人(2006年実績)にのぼる観光客のうち、約160万人が年末までのタイ旅行をキャンセル。観光関連で100万人が09年に失業するとの予測が出た。
2008/11/30/読売新聞
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