インドネシアで鳥インフルエンザH5N1のヒトへの感染が新たに確認された
鳥インフルエンザH5N1亜型のヒトでの発生、下火になりつつあるのかなあなんて思っていたら、インドネシアで7月にH5N1による死亡が2人確認されと、WHOが報じています。
2008.09.10現在、H5N1のヒトへの感染による患者は、インドネシアやベトナムを中心に15ヶ国、387人確認され、うち245人が亡くなられています。
年ごとの推移を見ると、今年は2008.09.10現在、36人に感染が確認され、うち28人が亡くなられています。
参照:Cumulative Number of Confirmed Human Cases of Avian Influenza A/(H5N1) Reported to WHO/WHO
また、イギリスの大手製薬メーカーが独自に開発したワクチンの日本での臨床試験が始まったそうです。NHKが報じています。
国産に加えてイギリスのワクチンが使えるようになれば、パンデミックの際に選択肢が広がり、いいことですね。
Avian influenza - situation in Indonesia - update 44
10 September 2008 -- The Ministry of Health of Indonesia has retrospectively announced two confirmed cases of human infection with the H5N1 avian influenza virus. The first case, a 38 year old male from Tangerang Municipality, Banten Province developed symptoms on 4 July 2008, was hospitalized on 9 July and died on 10 July. There were free roaming poultry throughout his neighbourhood, including a commercial poultry pen owned by a neighbour.
The second case, a 20 year old male from Tangerang District, Banten Province developed symptoms on 20 July, was hospitalized on 29 July, and died on 31 July. Reports indicate that chickens from the case's household had died in the week preceding the onset of his symptoms and that he had slaughtered and consumed some of his stock during this period.
Of the 137 cases confirmed to date in Indonesia, 112 have been fatal.
2008/09/10/WHO
英製薬会社 日本で臨床試験
世界的な大流行が懸念される新型インフルエンザの対策として国は国産ワクチンの備蓄を進めていますが、イギリスの大手製薬メーカーが独自に開発したワクチンの日本での臨床試験をスタートさせました。新たなワクチンが承認されれば、大流行の際の感染予防対策の選択肢が広がると期待されます。
新型インフルエンザは、鳥インフルエンザウイルスが人から人に感染するよう変化したもので、最悪の場合、国内で64万人が死亡するとされています。国は、大流行の際に社会的な機能を維持する必要があるとして、医師や検疫所の職員、警察官などに接種するための国産ワクチンの備蓄を進めています。しかし、効果についてはわからない点も多く、専門家は複数のワクチンを用意しておくことが重要だと指摘しています。こうしたなか、イギリスの大手製薬メーカー、グラクソ・スミスクラインは、今月から国内2か所の病院でおよそ100人を対象に、独自に開発したワクチンを接種する臨床試験を始めました。メーカーでは効果と安全性を確認したうえで、来年にも厚生労働省に承認に向けた申請を出したいとしています。グラクソ・スミスクライン広報部の小松義明部長は「わたしたちのワクチンはEUでも承認を受けており、日本でも使えるようなるべく早く申請を出したい」と話しています。
2008/09/13/NHK
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