20世紀少年・21世紀少年/浦沢直樹
映画「20世紀少年」のテレビの宣伝を見て、心が動かされた50歳前後のおじさんが結構いたんじゃないかな。
少なくとも、僕がその一人です。
見てと書いたけれど、正確には聞いてかな。
そう、テレビに宣伝に使われていたT.REXの'20th Century Boy'を聞いて・・・
僕はビックコミックスピリッツは読んでいなかったので、「20世紀少年」をこれまで知りませんでした。
でも、やっぱり気になるので、単行本を少しずつ読み始めました。
「20世紀少年」は、1973年、主人公のケンヂが昼の中学校の放送室を占拠し、ポール・モーリアの「エーゲ海の真珠」からT.レックスの「20センチュリー・ボーイ」にEPレコードをかけ替える場面から始まります。
これって、僕らの世代にはわかりすぎるくらいわかると思いませんか?特に一流どころではなくて、T.レックスてところが
中学や高校の頃の昼の給食や弁当の時間は、決まってポール・モーリアだったものね。今だに、ポール・モーリアの曲を耳にすると、当時の昼の風景を思い出してしまいます。
「20世紀少年」のいたるところに、そうだったね、と思わせる風景や事象が描かれています。
それで、作者の浦澤さんのプロフィールをウィキペディアで調べてみると、生まれが1960年1月2日
やれやれ、僕と同学年だよ。
そんなわけで、「20世紀少年」を読み進めてみようと思います。
・ 追記(2008.09.24)
遅ればせながら映画「20世紀少年」を観てきました。
映画はわりと原作に近い作りですが、2時間強の時間にまとめているため、省略されている箇所があり、原作を読んでいないとストーリーを把握しづらいかもしれません。
ストーリー自体は、原作に「本格科学冒険漫画」とあるように、荒唐無稽なものです。
でも、1960年代後半から'70年代前半に少年時代を過ごした世代には、別の面白さがあると思います。
最後のエンドロールのバックに'20th Century Boy'が流れます。まあ、この曲はこの作品全体のトーンを決めているから、そうだなあと思って聴いていました。
でも、途中から懐かしさを感じる詞と曲調のフォークソングに変わります。
岡林信康?高田 渡?加川 良?友部正人?遠藤賢司 「20世紀少年」の主人公も遠藤ケンヂ
原作を読んでいる時はまったく気づかなかった。
あの歌を歌っているのは誰なんだろう
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○ 20世紀少年
01 ”ともだち” (2000) 01-10
02 ”預言者” (2000) 01-11
03 ”ギターを持った英雄” (2000) 01-11
04 ”愛と平和” (2001) 01-11
05 ”さいかい” (2001) 01-11
06 ”最後の希望” (2001) 01-11
07 ”真実” (2001) 01-11
08 ”ケンヂの歌” (2001) 01-11
09 ”ラビット・ナボコフ” (2002) 01-11
10 ”顔のない少年” (2002) 01-11
11 ”成分表示” (2003) 01-12
12 ”ともだちの顔” (2003) 01-12
13 ”終わりの始まり” (2003) 01-12
14 ”少年と夢” (2003) 01-12
15 ”ばんぱくばんざい” (2004) 01-13
16 ”鏡のむこう” (2004) 01-11
17 ”クロスカウンター” (2004) 01-11
18 ”みんなの歌” (2005) 01-11
19 ”帰ってきた男” (2005) 01-11
20 ”人類の勝負” (2005) 01-11
21 ”宇宙人現る” (2006) 01-11
22 ”正義の始まり” (2007) 01-13
○ 21世紀少年
上 ””ともだちの死”” (2007) 01-08
下 ”20世紀少年” (2007) 01-08
20世紀少年・21世紀少年 - 本格科学冒険漫画 -
浦沢直樹/小学館(ビックコミックス)/2000(第1集)~2007(第22集) 2007(上、下)
・ 書籍の紹介一覧 B0078
最終更新日:2009.01.31
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