ひまわり6号と7号の後継機がピンチ!
気象観測も行っているひまわり6号と7号の後継機の予算の確保が難しいということを、少し前の読売新聞が報じていました。
6号と7号は、航空管制機能と抱き合わせの多目的衛星で、経費の7割は国土交通省航空局が持ったというから、航空局が手を引いたら、気象庁としては厳しいのでしょうね。
そういえば、以前、この多目的衛星の名称で気象庁と航空局がもめて、結局「ひまわり」に落ち着いたってことがあったっけ。
・ 関連エントリー:ひまわり vs MTSAT(2005.03.02)
2015年の6号と7号の寿命に間に合わせるためには、気象庁は来年度から予算を確保する必要があるとのこと。
この話、何とかならないのだろうか?
気象衛星の情報は、直接、僕らの毎日の生活に関連することだし、気候変動のデータを収集するためにも重要だと思うのだけど。
2基で800億円、国土交通省にとって、やりくりで捻出できない金額ではないような気がするけれど・・・
気象衛星が消滅の危機、「ひまわり」後継機に予算集まらず
気象庁が6~8年後に打ち上げを予定している気象衛星「ひまわり」後継機2基の調達の見通しが立たず、30年以上も日本の空を宇宙から見守ってきた気象衛星が消えてしまうかもしれない事態に直面している。
現行2基の予算の7割を分担した国土交通省航空局が計画から外れることになったため、管理運用を含め1基400億円とされる予算の確保が気象庁だけでは難しいためだ。
ひまわりを失えば、国内の天気予報の精度が落ちるだけでなく、観測網に空白が生じ、アジア・太平洋地域の台風や豪雨の監視に支障を来す恐れがある。
ひまわりは故障に備えて2基体制で、現行の6号と7号はともに2015年に寿命を迎える。衛星の製造は5年かかるため、8、9号の関連費用を来年度予算に盛り込む必要がある。
6、7号の時は、気象以外に航空管制機能を搭載することで旧運輸省航空局の予算を捻出(ねんしゅつ)した。だが、国交省は「次世代の管制通信方式が議論中」との理由で、後継機では航空管制機能の相乗りを見合わせた。同庁は民間との相乗りを模索したが、協力は得られなかった。
99年に5号の後継機打ち上げが失敗した際、米国の衛星の軌道を変えて日本の観測を2年間代行させたが、米国からは「次に似た状況になっても1年限り」とくぎを刺されたという。
ひまわりは海面水温などの地球温暖化にかかわる情報も集めている。同庁は「観測が滞れば国際社会に迷惑がかかる。打開策を見つけたい」としている。
2008/07/05/読売新聞
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