ツバメと鳥インフルエンザ
最近、我が家の周りでもツバメやツバメの巣をよく見かけます。
その光景を眺めると、もう初夏なんだなあと思います。
ツバメといえば、半月ほど前に毎日新聞に載った記事が気になっていました。
4月下旬から5月上旬にかけて、十和田湖やサロマ湖などで鳥インフルエンザA/H5N1亜型に感染したオオハクチョウが見つかったこともあって、同じ渡り鳥のツバメの巣が落とされるケースが増えているという横浜市における記事です。
本当かなあ?
H5N1は、これまでにインドネシアやベトナムを中心に15ヶ国、383人確認され、うち241人が死亡(WHO 2008.05.28現在)しているし、ヒトからヒトへの感染が疑われるケースもあるけれど、今だ鳥インフルエンザです。
東南アジアのようにニワトリなどの家きんと生活をともにしているようなケースならともかく、下記の厚生労働省の注意を守ればいいんじゃないのかな。
野生の白鳥からのH5N1亜型インフルエンザウイルスの検出について(注意喚起) (PDF)
2. 鳥類のインフルエンザ(H5N1)については、感染した病鳥又は死亡鳥に直接触れたり、解体や調理、羽をむしるなど濃厚に接触することにより、まれに人が感染することがあります。また、これまで野鳥から人がインフルエンザ(H5N1)に感染した事例は報告されていませんが、念のため以下のことに注意してください。
<野鳥からの感染防止のための注意事項>
1. 衰弱又は死亡した野鳥を見つけた場合、直接触れないこと
万一異常な野鳥を発見した場合は、市町村や各地方環境事務所、管轄の家畜保健衛生所等に連絡しましょう。
2. もしも触れた場合には、速やかに手洗いやうがいを励行すること
万一野鳥やその排泄物等に触れる必要がある場合には、マスクやゴーグル等を装着した上で、手袋等を用いるなど素手で触れるのは避けましょう。
3. 野鳥との接触後、発熱等の健康状態に異状を認めた場合には、速やかに医療機関を受診すること
2008/04.29/厚生労働省
ところで、野鳥にどのくらいH5N1の感染が確認されているんだろうと思って調べたのが、下の表です。
主に「2007年に発生した高病原性鳥インフルエンザの感染経路」(PDF)/農林水産省のデータを参考にしました。
野鳥となるとなかなか調べるのが難しいし、気がつきにくいのだろうけれど、アジア、ヨーロッパ、アフリカなどで様々なトリに感染が確認されています。
でも、ツバメの感染はまだ確認されていません。一番、近いのは同じスズメ科のスズメかな。
まあ、ツバメがH5N1に強いのか、ただ単に調べられていないのか、よくわからないけれど。
ツバメの巣:受難 「壊されるケース増えた」 ふん敬遠?保護派も--横浜/神奈川 ◇鶴見のグループ、マップ作製へ調査
薫風を切って飛ぶツバメ。その巣を調査する横浜市鶴見区の市民グループ「鶴見まちかど発見塾」(山田瑠璃子代表)の会員が「例年より営巣が遅い。鳥インフルエンザの影響か、巣が壊されるケースが増えている」と表情を曇らせる。
会員13人は昨春から区内の巣探しを始めた。今年も「巣マップ」を作るため、4月から徒歩や自転車で調査を続けている。
「巣があると情報が入り『大事にして』とお願いにいったところ、壊されていた」
兼平勇さん(65)は残念がる。今月初め、JR鶴見駅に近いコンビニの高さ2メートルほどの軒先にあった。「お客がふんをいやがる、という気持ちも分かるが、ツバメが営巣する自然がまだ残っていることを大事にしてほしい」
一方、同区岸谷の美容院では、高さ約2メートルの壁に巣ができている。その下に紙箱がロープでつるされ、ふんやヒナが落ちるのを防いでいる。従業員の穴沢正子さん(45)は「もう20年以上、毎年ツバメが来るのが楽しみ。落ちるヒナがいたので、スタッフで考え紙箱を置いた」と見守る。
同塾は17日に区内で開催の「三ツ池公園フェスティバル」で、56カ所の「巣マップ」を発表する。山田代表(81)は「ツバメと住民の暮らしの共存をアピールしたい」と協力を呼びかけている。
2008/05/15/毎日新聞 地方版
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