鳥インフルエンザの治療法など
鳥インフルエンザH5N1亜型の治療に関する記事がふたつ、最近の日本経済新聞に掲載されていました。
ひとつは、国立国際医療センターの臨床研究で、ウイルスに感染した人の血液を一度体外に取り出し、ウイルスなどを除去するというものです。力技だね。
もうひとつは、英国立医学研究所のタミフル抵抗性のH5N1ウイルスに対し、同じノイラミニダーゼ阻害薬のリレンザが効果がある可能性があるという研究成果です。タミフル耐性のH5N1ウイルスが確認されているだけに、興味深い研究成果です。
いつ出現するかわからない新型インフルエンザ、様々な対策の手段を持っておく必要があるね。
関連エントリー
・ インフルエンザウイルスの増殖スイッチ(2008.05.07)
・ 二例目のタミフル耐性鳥インフルエンザウイルス(2008.02.29)
鳥インフル新治療法、ベトナムで臨床研究・国際医療センター
国立国際医療センターは毒性の強い「H5N1型」の鳥インフルエンザウイルスに対する新しい治療法の臨床研究にベトナムで乗り出す。患者の血液を体外に取り出して浄化、血液中のウイルスなどを取り除く。新型ウイルスが発生した場合に備え、効果の高い治療法の開発につなげる。
H5N1型の鳥インフルエンザは、人の間で大流行する「新型インフルエンザ」への変異が懸念される。同センターは政府の新型インフルエンザ対策で中核的な医療機関。日本の医療機関が鳥インフルエンザ治療法の臨床研究に乗り出すのは初めてという。
2008/05/17/日本経済新聞
タミフル効かぬ鳥インフル、「リレンザ」効く可能性・英で研究
抗インフルエンザ薬の「タミフル」(スイス・ロシュ)が効かない「H5N1型」の鳥インフルエンザウイルスに別の薬である「リレンザ」(英グラクソ・スミスクライン)が効く可能性があるとする研究成果を英国立医学研究所がまとめた。
鳥インフルエンザが変異して人の間で感染する新型インフルエンザ対策には、タミフルだけでなくリレンザも備蓄するのが望ましいという。15日発刊の英科学誌ネイチャーに発表する。
2008/05/15/日本経済新聞
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