十和田湖のハクチョウが鳥インフルエンザH5亜型に感染
十和田湖の死んだ3羽と衰弱した1羽のハクチョウから鳥インフルエンザH5亜型ウイルスが検出されたことを、日本経済新聞や時事通信が報じています。
動物衛生研究所により、現時点でA/H5亜型まで判定され、今後、ノイラミニダーゼ(NA)の型を調べるとのことです。
仮にA/H5N1亜型だとすれば、日本における野鳥でのH5N1の確認は、昨年1月に熊本で確認されたクマタカに続き2例目になるんじやないかな。
これまで国などが、かなりの数の野鳥を調べてきたけれど、結局、野鳥でH5N1が確認されたのは熊本のクマタカだけだものね。その点からも、今回のハクチョウの例は興味があります。
また、ハクチョウはシベリアに帰る時期だけど、糞などを介して、国内の留鳥に感染していないか調査が待たれるところですね。
追記:2008.04.29
日本での野鳥での感染が気になって調べたら、野鳥では2004年3~4月に京都・大阪で9羽のハシブトガラスにH5N1が確認されていて、国内で3例目になります。
参照:高病原性鳥インフルエンザの感染経路について/高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム 農林水産省 (2004.06.30) PDF
関連エントリー
高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チームの報告書は、推理小説のようで面白い (2007.10.25)
参照
死亡した白鳥からのインフルエンザウイルス(H5亜型)の検出について/秋田県 (2008.04.28)PDF 67KB
秋田県十和田湖で鳥インフル、白鳥から検出
環境省は28日、秋田県・十和田湖の白鳥から鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを明らかにした。同県は被害を詳しく把握するため、調査に乗り出した。
環境省によると、白鳥が死亡しているとの連絡が秋田県に入り、同県が死んでいた3羽と衰弱した1羽について専門機関にウイルス感染の分析を依頼した。
その結果、「H5亜型」のウイルスを検出した。病原性の強いH5N1型かどうかをさらに詳しく調べる。
2008/04/28/日本経済新聞
白鳥から鳥インフル=秋田・十和田湖畔
秋田県は28日、十和田湖畔で回収した死んだ白鳥3羽と衰弱した白鳥1羽から、H5亜型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。発見場所から半径10キロ以内に養鶏農家はないが、農水省は秋田、青森、岩手各県に対し養鶏場への緊急指導を要請した。水鳥などが低病原性の同ウイルスを保有していることは知られており、同省は「鶏への感染がなければ、大きな問題はない」(動物衛生課)としている。
同県が23日実施した簡易検査で鳥インフルと推定されたため、検体を動物衛生研究所(茨城県つくば市)に移送。同研究所で27日夜、「H5亜型」のA型インフルエンザウイルスと判明した。強毒タイプか弱毒タイプかなど詳細は検査中。
2008/04/28/時事通信
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