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2008.03.09

ベースライン

このところ、小麦やトウモロコシ、原油などの国際的な価格が上がっています。

この値上りの原因として、世界の人口増加や中国やインドなどの経済の発展など、世界の構造的な変化があると言われています。
さらに、そこに投機的な資金が流入して値上りを助長しているのかもしれません。

下のグラフは、1986年から現在までのWTIの原油価格の推移です。
価格は、2002年あたりを境に様相が変わっています。
現在、価格は上昇基調ですが、その落ち着き先は見えていません。今の価格が実態から離れた高値であれば、いつか暴落するでしょうし、供給が需要を満たしていなければ、さらに値上りするのでしょう。

ここ数年は、落ち着き先となる新たなベースラインを探して、不安定な相場になるのでしょうか。

WTI原油価格の推移

先日、米国農務省(USDA)が発表した「Agricultural Projections to 2017」に、2017年までの原油価格の予測が掲載されていました。
USDAが農業の予測に原油も考慮しているところが面白いけれど、USDAでは80ドル/バレル程度を予測しているようです。

Refiner cquisition cost,crude oil imports
参照:USDA Agricultural Projections to 2017/USDA (PDF)

いろいな物のベースライン、これから何処へ落ち着くのだろう。
少し先の食料、エネルギー、資源のベースラインを見極めるのはとても難しいことだけど、それを基準に社会の仕組みを考えなきゃ仕方がないよね。

引用文NY原油、106ドル台の最高値・終値105.15ドル
【NQNニューヨーク=海老原真弓】7日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3営業日ぶりに反落。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物は前日比0.32ドル安の1バレル105.15ドルで終えた。一時106.54ドルまで上昇し、最高値を連日で更新した。ただ2月の米雇用統計が市場予想を下回ったことで米景気の後退懸念が強まり、原油の需要減少の可能性が意識され売られた。
2008/03/08/日本経済新聞

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