中国では50億羽分の鳥インフルエンザワクチンを用意
中国では、鳥インフルエンザH5N1亜型に対応したワクチンを50億羽!分用意し、飼育されているニワトリをはじめとした家きんに接種するとのことです。
これは中国国内で、家きんに鳥インフルエンザウイルスが常在化しているということでしょうか。
日本では、基本的にワクチンは使わず、高病原性鳥インフルエンザに感染したニワトリは、一定の範囲の正常なニワトリも含めて殺処分され、ウイルスがいない状態(清浄化)にするものね。
下の表は、WHOがこれまでに確認した鳥インフルエンザH5N1亜型の患者数と死亡者数です。
中国では、今年の3月11日までに30人の患者が確認され、そのうち20人が亡くなっています。致死率は67%と高率です。
家きんでの発生をワクチンで抑え、家きんからヒトへの感染を防ごうとしているんですね。
参考:鳥インフルエンザのワクチンによる防疫と清浄化/動物衛生研究所(2005/09/28)
中国 50億羽分のワクチンを
これは、中国農業省の李金祥獣医局長が、記者会見で明らかにしたものです。中国では、ことし南部を中心に、3人が鳥インフルエンザウイルスに感染して死亡しています。また、内陸部のチベット自治区や貴州省などではことしだけでニワトリの大量死が12件報告され、去年の4件と比べて急増しているということです。このため中国政府は、鳥からヒトへの感染が広がるのを防ごうと、鳥インフルエンザウイルスへの感染を予防するためのワクチンを50億羽分用意し、鳥に投与する計画を進めています。このワクチンは国産で、毒性が強いH5N1型にも対応するもので、50億羽分あれば、中国で飼育されている大半の家きん類をカバーできるということです。また、中国政府は、1月に各地で降った大雪の影響で渡り鳥の飛来場所が変わり、感染がさらに広がる危険性が高まっているとして、渡り鳥を監視する地点を増やして飛行ルートの追跡活動を強化しています。
2008/03/11/NHK
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