中国で鳥インフルエンザの人から人への感染が確認された
2007.12.10のエントリーで書いた中国江蘇省南京市の人から人への感染が疑われた鳥インフルエンザ(A/H5N1亜型)は、やはり人から人へ感染と中国衛生省がアナウンスしたそうです。
子供から父親への感染ですが、子供の方の感染経路は不明とのことです。鳥インフルエンザから新型インフルエンザの変異は認められていないようで、とりあえず点としての発生にとどまるみたいです。
ちなみに表1はWHOが公表している2007年度末の国別の鳥インフルエンザ(A/H5N1亜型)の患者数と死亡者数です。ほとんどが鳥から人への感染ですが、14ヶ国、348 349人の患者のうち216人が死亡し、致死率62%となっています。
※ WHOは2008.01.11に2007年のインドネシアの患者数を1人追加し、2007年末までの同国の類型の患者数を117人と発表しました。(参考:Avian influenza – situation in Indonesia – update 29 11 January 2008/WHO)
※ なお、表1と図1はエントリー時のままの人数となっています。
また、年次別では2007年は患者数 85 86人(うち58人が死亡)と、115人(79人)で患者数、死亡者数とも最大だった2006年より減っています。(図1)
これからの動向が気になります。
詳しい情報は、WHOの Avian influenza で参照できます。
鳥インフル、人同士で感染と発表・中国
【北京=尾崎実】中国衛生省は10日、江蘇省南京市の男性と父親が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染した事例について「密接な接触によるもの」と、男性から父親へ感染したことを明らかにした。中国で人同士の感染が確認されたのは初めて。
人から人に感染しやすく、大流行が懸念される新型インフルエンザへのウイルスの変異については否定した。
記者会見した毛群安報道官は、親子間で感染した理由について「2人には病死した鳥などと接触した形跡がない」と説明。「事態はすでに迅速かつ有効にコントロールされている」と強調し、冬から春にかけ鳥インフルエンザが多発する恐れがあるため、予防措置を徹底させる考えを示した。
2008/01/11/日本経済新聞
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