富山化学の開発中の抗インフルエンザ薬が新たな段階に入ったんですね
以前、「新型インフルエンザ薬の臨床試験」(2007.01.25)に書いた富山化学工業の抗インフルエンザウイルス薬「T-705」が、国内で臨床第Ⅱ相試験を開始したと同社が1月9日にプレスリリースしています。
この T-705 は、インフルエンザウイルスが細胞内で増殖するのを阻害するそうで、ウイルスが増殖し細胞外へ出るのを阻害するタミフルに代表されるノイラミニダーゼ阻害剤とは作用点が違っています。
臨床第Ⅱ相試験の意味がよくわからないので、調べてみると、富山化学のサイトに「新薬の開発から承認まで」というフロー図が掲載されていました。
これによると、新薬の開発が決定されてから、薬学面や生化学面、毒性面などの研究を経て、ヒトに投与する臨床試験に入り、その後、製造販売の許可申請に至るようです。
臨床試験はいくつかの段階を踏むようで、フロー図ではPhase1~3に分かれています。恐らく、臨床第Ⅱ相試験はその段階のひとつだと思います。
現在、新型インフルエンザの治療薬としては、ノイラミニダーゼ阻害剤がほとんど唯一のものとなっていますが、作用点の違う治療薬があることは、治療の選択肢が広がりいいことですね。
ただ、この開発中の新薬は臨床試験の途中で、これからいくつかのハードルを超えなければならないと思うから、実際、発売されるのはまだ先なんだろうな。
抗インフルエンザウイルス薬「T-705」日本国内での臨床第Ⅱ相試験開始のお知らせ
富山化学工業株式会社(社長:菅田益司)は、抗インフルエンザウイルス薬「T-705」の日本国内での臨床第Ⅱ相試験を、本日開始いたしましたのでお知らせします。
T-705は、富山化学が創製したウイルス由来RNAポリメラーゼ阻害剤です。H5N1型を含む広範囲なインフルエンザをターゲットとして、国内では2007年1月24日より臨床第Ⅰ相試験を開始いたしました。
また、米国においては、2007年3月9日に臨床第Ⅰ相試験を開始し、現在試験中です。
本剤の開発につきましては、季節性インフルエンザの流行状況やH5N1型鳥インフルエンザウイルスの発生状況に応じて、国内外の規制当局や専門家との協議を重ねながら、様々な状況に対処できるように進めて行く所存です。
2008/01/08/富山化学工業
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