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2008.01.21

与党が新型インフルエンザ対策検討作業チームを発足

NHKのニュースで、自由民主党と公明党の与党が、政府の新型インフルエンザ対策について検討する作業チームを発足させると報じていました。

新型インフルエンザが、たとえば鳥インフルエンザH5N1亜型の病原性をどの程度、受け継いで出現するかはわかりませんが、最悪の場合を想定して対策を立てる必要があると思います。
政府が立てる対策について、与党がチェックするのは当然だし、野党も含めて国会全体で行うべきものだと思います。勿論、相手が人間の都合など関知しないウイルスであるし、政争の具にするのはもってのほかだよね。

この作業チームはどこまで踏み込んだ検証をするのだろう?
人の命に優先順位をつける、誰も踏み込みたくない議論にまで手をつけるのだろうか?

H5N1亜型がニワトリに示す強力な病原性を持ったまま新型インフルエンザに変異し、パンデミックが起こったとき、誰にワクチンを接種し、誰にタミフルを投与するのか?人工呼吸器は誰に対して優先的に使うのか?そしてこれらら判断は誰の権限で行い、その判断の可否は問われるのか?
もしかしたら、命の優先順位をつけるような究極の状況になるかもしれないもの。

こういった議論は、僕ら自身が考え、結論に対し納得しなければならないし、最終的には僕らの代表である国会議員、国会で議論し結論を出すものだものね。

当然、そういった究極の状況にならないような準備をしておくことが前提だけど。

参考
新型インフルエンザ対策関連情報/厚生労働省
新型インフルエンザ対策行動計画/厚生労働省

ところで、表1はWHOが発表している鳥インフルエンザH5N1亜型の2008年1月18日現在のヒトの感染状況です。
致死率は62%と非常に高いのだけど、患者数の多いインドネシアとベトナムの致死率に随分違いがあります。ともに100人以上の患者数ですが、インドネシアが82%、ベトナムが47%と致死率に大きな違いがあります。

この違いいは何なんだろう?
H5N1でもウイルスの系統が違うのか、免疫力の差なのか、医療技術の差なのか、僕にはわかりませんが、人が介在する差であれば対策のヒントがあるような気がします。

鳥インフルエンザH5N1亜型の人への感染状況
Avian influenza/WHO

・ 関連エントリー
新型インフルエンザと命の優先順位(2008.06.24)
プレパンデミックワクチン接種の優先順位(2008.09.20)

引用文与党 新型感染症の備え検証へ
新型インフルエンザは、鳥インフルエンザのウイルスが変異して、ヒトからヒトに感染するようになるもので、世界じゅうで大流行し、多くの犠牲者が出ると予測されています。政府は、新型インフルエンザの発生に備えた行動計画を定めており、各自治体もこの計画に基づいて対策を進めていますが、自民・公明両党は、対策が計画どおり進んでいるかどうか検証する必要があるとして、早ければ今週にも、川崎元厚生労働大臣を座長とする新たな作業チームを発足させることになりました。作業チームでは、政府の行動計画と諸外国の対策を比較して、計画の見直しが必要かどうか検討するとともに、企業や学校などでの対策が十分取られているかや、治療薬「タミフル」や発症を抑える効果が期待されているワクチンの備蓄が進んでいるかどうかなどを、詳しく検証することにしています。
2008/01/20/NHK

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コメント

ニャンゴロさん、ありがとうございます。早速、修正しました。単純なミスタイプとその見落としですが、恥ずかしいです。

ところで昨夜の予報は、今朝、静岡は雪でした。でも、実際は雨です。なかなか雪にはなりません。

投稿: Kaze | 2008.01.23 06:51

kazeさん、こんにちは。

タイトルが・・・?

投稿: ニャンゴロ | 2008.01.23 00:43

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