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2008.01.23

新型インフルエンザ・プレパンデミック・ワクチンが増産されるんだ

厚生労働省が、新型インフルエンザ対策としてプレパンデミック・ワクチンの増産を検討していると、日本経済新聞が報じています。
記事によると、2008年度に備蓄済み、製造中のものに1000万人を加え、3000万人分のワクチンが備蓄されるとのことです。

日経は以前から、鳥インフルエンザを含め国内外の新型インフルエンザに関する報道が多いように感じます。恐らく新型インフルエンザが発生し、パンデミックになったとき、経済の打撃が大きいわけで、経済紙としてそのあたりから敏感になっているのでしょうか。

プレパンデミック・ワクチンにしろタミフルのような抗ウイルス薬にしろ、新型インフルエンザの発生時には、優先的に医療や警察、消防、電気、ガス、水道、交通など対策に当たる人やライフラインを支える人に優先的に処方されると思います。それは、感染の拡大を阻止し、早く終息させる措置として当然のことでしょう。
ただ、一般市民の僕らにまで十分いきわたるだけのワクチンや抗ウイルス薬がない状況下では、不足に対する混乱、パニックが起こることだって考えられます。

また、まだ出現していない新型インフルエンザに対し、果たしてプレパンデミック・ワクチンや抗ウイルス薬が、新型インフルエンザにどの程度効果があるかわからない中で、考えうる最善の準備をすすめているのだと思います。

今は、新型インフルエンザに変異する可能性がもっとも高い鳥インフルエンザH5N1亜型の変異を想定してますが、他の鳥インフルエンザ(たとえば、H5型と同じく鳥に対し高病原性に分類されるH7亜型)が新型インフルエンザに変異する可能性だってないわけではないでしょう。

逆にH5N1が新型インフルエンザに変異したとき、病原性が落ち、人間の持つ免疫力で対応できてしまう可能性もあるものね。

だから、まだ鳥インフルエンザでいるうちに、僕らは様々なことを考えておく必要があると思うんだけど。
そして、その一翼を担うのがマスコミだと思うんだけどね。

引用文新型インフルのワクチン、国が増産検討・備蓄分は3000万人分に
新型インフルエンザ対策として厚生労働省は、2008年度に新たに1000万人分のワクチンを増産する検討に入った。すでに備蓄済みの1000万人分、製造中の1000万人分と合わせ、3000万人分のワクチンが備蓄される見通し。増産を検討しているのは「プレパンデミック・ワクチン」。発生初期に医療関係者など社会機能の維持に不可欠な人々に優先的に接種する。感染拡大を抑える狙いだ。
2008/01/22/日本経済新聞

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