草思社が民事再生法の適用を申請
草思社が東京地裁に民事再生法の適用を申請したと、9日の朝日新聞が報じていました。支援企業の下、春には再スタートを切りたいとのことです。
草思社は、一般的ではないけれど面白い本を出す出版社といったイメージが僕にはあったのだけど、「声に出して読みたい日本語」「間違いだらけのクルマ選び」などメジャーな本も出していたんですね。(読んではいないけど)
本棚から随分前に買った草思社の本を数冊、引っ張り出してみました。いずれもハードカバーで2,000円前後の値段で、買うのに少し躊躇した本です。
出版不況が言われて久しいけれど、マイナーだけど面白い本を出版することは大変なんだね。
新生草思社は、どんな本を出版するのだろう?
ちなみに写真の本は、上から
「インターネットはからっぽの洞窟」/クリフォード・ストール(1997):ネットワーク社会に対する評論
「地球は復讐する」/フレッド・ピアス(1989):もう20年近く前に書かれた温暖化に対する警告
「カッコウはコンピュータに卵を産む 下」(1991年)/クリフォード・ストール:実話に基づく初期のハッカー小説。上巻が見当たらないよ。
「クォークとジャガー」/マレイ・ゲルマン(1997):サンタフェ研究所の複雑系の研究の成果の紹介。タイトルがカッコいいね。
です。
草思社が民事再生法適用申請 負債総額22億5千万円
日本語ブームを巻き起こした「声に出して読みたい日本語」などで知られる中堅出版社の草思社(東京都文京区、木谷東男社長)が9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は22億4789万円。複数の企業が支援を表明しており、事業は継続する方針。出版市場は90年代半ばから縮小を続けており、多くのベストセラーを生み出してきた中堅出版社の民事再生法申請は、出版不況の象徴といえそうだ。
同社によると、長引く出版不況で売り上げが低迷し、有利子負債が経営を圧迫、支援企業の下で再建を目指すことにした。店頭で書籍は購入できるという。2月中をメドに再建計画を詰め、3~4月に再スタートを切りたいという。同社の出版事業は最盛期の97年には31億9000万円の売り上げがあったが、昨年は13億6000万円に落ち込んでいた。
草思社は68年創立。個性的なネーミングで知られ、「間違いだらけのクルマ選び」を始め、「清貧の思想」「平気でうそをつく人たち」「他人をほめる人、けなす人」などのベストセラーを生み出してきた。
2008/01/09/朝日新聞
・ MediaMarker
草思社 ( 1991-09 )
ISBN: 9784794204301
おすすめ度:

草思社 ( 1991-09 )
ISBN: 9784794204318
おすすめ度:

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コメント
草思社の民事再生手続、その後どうなったのでしょう?いい出資者が見つかったのでしょうか?
投稿: Kaze | 2008.04.06 11:45
ついに民事再生法ですか・・・
残念ですね。
投稿: http://www.minjisaiseihou.com/ | 2008.04.04 20:25