少しずつ新型インフルエンザに近づく鳥インフルエンザ
高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1亜型が、人間の体温でも増殖しやすく変異しているとことを日本とベトナムの研究チームが確認したとのこと。日本経済新聞が報じています。
もともと、鳥インフルエンザは体温が41℃前後のトリを宿主とするウイルスだから、それより低い人間の体温は人間に感染し増殖するためのひとつのハードルになっているんだと思います。
トリ→ヒトへの感染が確認され、ヒト→ヒトへの感染も疑われている中で、新型インフルエンザへの変異が、少しずつ進んでいるのかな?
H5N1のトリでの病原性のまま、新型インフルエンザに変異しパンデミックが起こることを想像するとぞっとします。
家で篭城するための食料の備蓄や対ウイルス用のマスクやゴーグルの購入を真剣に考えようか。
それにしても、日本経済新聞は他の新聞に比べて海外の情報も含めて、鳥インフルエンザに関する記事の配信が多いように思います。
経済紙だけあって、新型インフルエンザがパンデミックした時の経済に与える影響を懸念しているのか、ウイルス好きの記者がいるのか、わかりませんが・・・
鳥インフル、人間へ感染促す変異を特定・東大など
鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が、人間に感染しやすい性質を獲得する際に不可欠とみられる新たな変異を、河岡義裕・東京大教授を中心とする日本とベトナムの国際チームが5日までに特定し、米専門誌に発表した。
こうした変異が重なると、人間の世界で爆発的に流行する「新型インフルエンザ」の出現につながると懸念されている。河岡教授らは昨年、やはり人間への定着に重要な別の変異も見つけており、これらの変異を監視することで、新型出現の危機がどれだけ差し迫っているかの判断に役立つと期待される。
チームは2004年にベトナムの1人の患者ののどと肺からそれぞれ採取した、2種類のH5N1型ウイルスを比較。のどの方のウイルスは、表面のタンパク質のアミノ酸が1カ所、グルタミン酸からリシンに変わっており、マウスに感染させると、のどや鼻など気道上部のさまざまな細胞で増殖しやすく、哺乳類の一般的な体温(約37度)より低い約33度でも増えることが分かった。〔共同〕
2007/10/05/日本経済新聞
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