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2007.09.18

僕らは、この日本で問いかけるリーダーを持つことができるのだろうか?

安倍首相が辞意を表明してから1週間が経ちます。
国会での所信表明演説の直後の辞意の発表をニュース速報で聞いたとき、誰もが思ったことだろうけれど、何故このタイミングで?と僕も思いました。

もし辞任するとしたら、テロ特措法の延長の法案が参議院で否決され、衆議院に戻され数の力で成立させた後、混乱の責任をとる形で内閣総辞職をするんじゃないか、祖父の率いる岸内閣が新安保条約批准と引き換えに総辞職したように、と思っていました。

一国の代表が突然辞めるとなれば、それは相当重いものだと思うけれど、これまで報道されている内容からは、納得のいく答えを見つけ出せません。

それにしても「テロ特措法」の正式な法律名は「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法」と言うのですね。16日の朝日新聞に掲載されていました。この法律名を諳んずることができる人はいるんだろうか?

もう報道は、自民党の総裁選挙に重点が置かれています。まあ、福田康夫さんが総裁、首相になっても、麻生太郎さんがなっても、はたまた政権交代が行われて小沢一郎さんが首相になっても、今ある問題を解決しそして日本をどういった国にするのか、その舵取りは大変なことだと思います。

1987年12月にドナルド・レーガン・アメリカ大統領とミハイル・ゴルバチョフ・ソビエト連邦共産党書記長が、ワシントンD.C.で中距離核戦力全廃条約を調印したことをラジオのニュースで聞いたとき、僕は単純に世界へ向けた少し早いクリスマスプレゼントだと暖かな気持ちになりました。でも、その後の20年間、世界は様変わりし、日本もその中に置かれていることを鈍感な僕でも、最近、感じています。

これから日本はどうなるんだろう?

1983年のピンク・フロイドのアルバム「ファイナル・カット」の冒頭の「ポスト・ウォー・ドリーム」で、ロジャー・ウォーターズは、時の首相、マーガレット・サッチャーに問いかけます。「僕たちはイギリスに何をしたのだ?」と。

| what have we done maggie what have we done
| what have we done to england
| should we shout should we scream
| "what happened to the post war dream?"
| oh maggie maggie what have we done?
the final cut/pink floyd "the post war dream"から引用

僕らは、この日本で問いかけるリーダーを持つことができるのだろうか?

引用文テロ特措法、正式名称は最長122字 その理由は?
11月1日の期限切れを控え、自民党総裁選後の国会で最大の焦点となるテロ特措法。正式名称は122文字もあり、現行法では最も長い。落語の「寿限無」さながらの名前になったのは、01年の法案づくりの過程で「国連憲章」や「人道的措置」などの響きの良い言葉が次々と継ぎ足されていったからだった。
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テロ特措法の正式名称を書き出すと、こんな具合になる。「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法の一部を改正する法律」
2007/09/16/朝日新聞

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