「法令遵守」が日本を滅ぼす/郷原信郎
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官にしろ民にしろ政にしろ、バブル経済の崩壊以降、不祥事が多いような気がします。実際に多いのか、ただそうした報道に接する機会が多いだけなのか、本当のところはわかりません。
ただ、いったん不祥事が発生すると、集中砲火的な非難の報道がされ、完全無欠でない僕は、なんだか辛くなってきます。
本当に知りたいのは、何故、不祥事が起こったのか、今後、どうすればいいのか、そしてそのことに対して僕は何ができるのか、そんなところなのに。
そして、不祥事の対応として語られるのが"コンプライアンスの徹底"です。
コンプライアンスは、「法令遵守」と訳されるのですが、気の小さい僕なんかは、とりあえず法律やら規則やらを守っておこうと思うわけです。
まあ、その程度なら問題はないのだろうけど、これが法律を守っているからいいだろうとなると、別の話になるのでしょう。「「法令遵守」が日本を滅ぼす」は、法律を遵守さえしていればいいということの危険性を書いています。
コンプライアンスの前に萎縮し、思考停止し、失敗をするような新しいことには挑戦しなくなる。
一方で、常識からはずれたことをしても、法律上問題はないからと、言い逃れをする。
このような、コンプライアンスの弊害が、例をあげて書かれています。
そして、本当の意味のコンプライアンスとは、法令以前に社会の要請に答えること、筆者は説きます。
自分の頭で考え、自分の判断で行動すること、これは勇気のいることだけどね。
「法令遵守」が日本を滅ぼす
郷原信郎/新潮社(新潮新書)/2007
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コメント
ニャンゴロさん、静岡では連日暑い日が続いていますが、美瑛はどうですか?学生時代に釧路に行った時、夏場のこの時期の朝、ストーブを焚いていたのにびっくりしたのを思い出しました。
北海道ではセミも多くないんでしたっけか?こちらは、セミの声も今が盛りです。
コンプライアンス病を指摘した「「法令遵守」が日本を滅ぼす」は、筆者が法曹界出身だけあって、説得力があって面白いですよ。
投稿: Kaze | 2007.08.16 22:45
こんにちは、Kazeさん。ニャンゴロです。
このタイトル、いいですね!現代の歪をとてもうまく的を突いていると思います。つい5ヶ月前まで会社に勤務して、指示通りに動いていればある面良かった時代から、曲がりなりにも「自営」してみると、そんなこと(カタチ通りに1日を暮らすこと・・・かなぁ)で過ぎる場合はほとんどありません。
就職する時に、営業はノルマがあるから嫌だとか給料が歩合制だから嫌だとか思っていましたが、就職してしばらくすると「やっぱり成果に応じてもらえた方がいいなぁ」と感じるようになりました・・・。
で、今はというと、目の前には毎日毎日未知のお客様との触れ合う連続です。そしてその客様のそれぞれの価値観も趣味も家族構成も食事の好みも違います。そういうお客様と接し、今度は自分がいろいろな食材を調達したり、設備面の投資をしたりすればまたまた交渉やら計画やら。資金調達だって信用のかけらもない今の僕に、まともに相手をしてくれる金融機関は皆無だし、クレジット・カードの新規発行さえ怪しいんじゃないかと思えるくらいです。
でも、やっぱり面白いですよ。未経験のことを次々瞬間芸のようにやらなくちゃいけないこともあります。なーんだ、俺こんなこともできたんだと思うことも稀にはあります。安定ってある面では人の才能を麻痺させてしまうんじゃなかな・・・。多くの限りない才能を持ちながら、社会人としてはそのごくごく一部だけしか求められないために、いつしか自分の持っているいろいろな部分を忘れていってしまうことは、絶対あると思いますよ。法令だって「安心して安定的に暮らせる」ためのものでもあります。なので、それは個人個人が最低限これは約束事として守ろうでいいんじゃないでしょうかねぇ。で、さらには多くの五感や人としての「生き方」を磨けば・・・。
kazeさんの言うマスコミの責任追及一本槍の報道には、ほとほと辟易としてしまいますね。いつも「このとき自分が加害者の立場だったら」と、そっちばっかに気を取られてしまうニャンゴロです。もう少し「ここがいけなかったから、こうしたら少しは良くなるんじゃないか」というパターンに変えられないものですかね。ここがいけなかったから政府が悪い、会社が悪い、警察が悪い・・・さらにはこれも隠していてもっと悪い。1週間もするとまた違う話題に鞍替えです。これでは文化も何もあったもんじゃないなぁと思います。
北の国よりでした。
投稿: ニャンゴロ | 2007.08.16 15:27