馬インフルエンザウイルスは何処から来た?
競走馬での馬インフルエンザの発生について、2007.08.18のエントリーに書きました。その後も興味があってマスコミ報道を中心に気をつけて見ています。
僕は、競馬自体には余り興味がなく、馬インフルエンザウイルスの発生とその消長に興味があるんですが、報道は発生頭数や競馬の開催状況の記事が中心で、ウイルス自体の記事は、僕が見つけられないだけかもしれないけれど、少ないような気がします。
その中でも、18日付けの日本経済新聞と19日の産経新聞に僕の興味を引く記事が掲載されていました。
馬インフルエンザは、1971年に発生・発病して以来、これまでの36年間、競走馬では発病してないとされています。
日本では、馬インフルエンザウイルス(A/H3N8亜型及びA/H7N7亜型)が定着していて、それがワクチンの接種の義務付けによる効果で、感染しても発病が抑えられていたということだろうか。インフルエンザウイルスは、変異をしやすいウイルスだから、ウイルスをモニタリングして、ワクチン自体も少しずつ変えていたのだろうか。それが、今回、少し大きな変異があって、ワクチンでは対応できなかったのだろうか。
それとも今回のウイルスは欧米で流行したものと同じタイプだとの報道があるから、何らかの形で欧米の馬から感染したのだろうか。
疑問符が幾つも浮かびます。ミステリーですね。
中央競馬、全レース中止 「感染拡大の傾向」 JRA会見
また、今回のウイルスは欧米で流行したものと同じで、「日本で接種されているワクチンと微妙な違いがあり、欧米のウイルスにも対応するよう検討中だった」(仁岸正之馬事部長)ことを明らかにした。
今後の対応に関し、JRAは「全頭検査はしない」とし、発熱馬や陽性馬が出た厩舎と、付近の厩舎などで優先的に検査を進め、事態の全容把握を目指す。また、疫学調査による感染経路の特定を急ぐ方針を示した。
2007/08/18/日本経済新聞
JRA困惑 「原因まるで分からない」
日本では昭和46年、ニュージーランドから輸入された感染馬が原因で大流行し、全国で7000頭近くが発病した。JRAの東京競馬場では在厩馬の99%以上が発病し、レースの開催が約2カ月間にわたり中止された。だが、その後は全登録馬に半年に1回ずつのワクチン接種を義務付け、国内で発病したケースはなかった。
JRA関係者は「徹底的な予防策をとっていただけに今回の流行は極めて残念」と話す。今回の流行について、京都産業大学の大槻公一教授(獣医微生物学)は「ウイルスの抗原が変異し、ワクチンが効きにくくなっている可能性がある」と指摘する。
感染馬からは従来のワクチンで効くはずの馬2型(H3N8型)ウイルスが確認されているが、「長年の間に少しずつ抗原が変異することはあり得ること。感染源がどこかも含め徹底的に調査する必要がある」と話す。
2007/08/19/産経新聞
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