メディア・バイアス/松永和紀
白か黒か、良いか悪いかの文脈で物事が語られている時、それはわかりやすいけれど、意識的に注意をして聞かなければね。恐らく、物事の本質は白と黒の間に存在しているのだから。
松永和紀の「メディア・バイアス」は、そんなことを教えてくれます。
この本では、健康情報番組、警鐘報道、自然志向など、巷にあふれる僕らがすぐに飛びつきそうな情報の接し方が書かれています。
さまざまな具体例から、その弊害と、リスクとベネフィットによる判断の重要性が語られます。
また、筆者は、一方的に批判するのではなく、何故、そのようなことが起こるのか、原因まで掘り下げて説明するので、説得力があります。
面白い本です。
メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学
松永和紀/光文社(光文社新書)/2007
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