最近は携帯電話で出欠確認をする大学もあるのか
もう25年くらい前の話です。
大学を卒業してしばらく後、恩師が「共通一次になってから、学生が真面目になった。最近は、学生のほうから出席をとってくれと言うんだ。」と話したことがあります。
共通一次といっても、若い人にはわからないかもしれません。僕が学生だった頃は、国立大学に旧帝国大学などの一期校と地方大学などの二期校があって、一期校と二期校の試験日が違っていたので、国立大学をふたつ受験することができました。それが、入試制度の改革で、共通一次試験となり、基本的にひとつしか受験ができなくなりました。今はさらに受験制度がかわっているようですが。
僕が在学中は、講義で出席をとる先生は稀でした。試験の成績が評価の対象で、講義で寝ているくらいなら出てくるなといった考えの先生が多数でした。
教養過程では、出席をとる先生もいましたが、その時は代返を頼まれたり、頼んだりと、そんな感じでした。3~4人の代返を請け負うときなど、本人の返事が最後で返事ができなかったりして、なんのための代返だったんだろうね。
それでも、3、4年の専門過程になり、卒業論文のための実験なんかがはじまると、それぞれ自分が設定したスケジュールで、土日や夜もあれこれやっていたけれど。
まあ、単位が取れるのも、落とすのも、受ける本人の責任、学生も大学側もある意味、大人だったんでしょうね。
青森大学が開発した携帯電話で出欠を確認するシステムの利用が、他の大学にも拡大するとの河北新報の記事を読みながら、そんなことを懐かしく思いました。
携帯電話で出欠確認 青森大開発、他大学でも利用拡大
青森大(青森市)が2005年に開発した「携帯電話による出欠確認システム」が、ほかの大学でも使われ始めた。学生の履修科目の出席状況が一目で分かり、教員の労力も大幅に軽減できるのがメリット。導入した大学では「携帯全盛の時代にぴったり。休みがちな学生の指導や授業改善に役立つ」と好評だ。
システムは、青森大の福永栄一准教授のチームが開発し、青森共同計算センター(青森市)が実用化した。今年5月に大阪電気通信大(大阪府寝屋川市)が導入。6月には九州の大学が試行を始め、本格的な使用を検討している。
確認方法は、講義中に教員が1けたの数字を発表。学生は携帯電話で、1分以内に数字と講義名を専用サイトに入力する。携帯を忘れたり、持っていなかったりした学生は出席カードで対応する。
2007/07/14/河北新報新聞
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コメント
ニャンゴロさんと僕との代返・代筆の収支はどちらがプラスなんでしょうか?
でも、4年になると御互い真面目?に研究やってたみたいで、よく、夕方、僕が帰るときに、研究室にやってくるニャンゴロさんとすれ違いましたね。
懐かしいです。
投稿: Kaze | 2007.07.25 21:31
思わず・・・昔に気持ちがスライドバックしました。
代返ねぇ。僕とM君は筆跡が似ていて、お互いに代筆するのに困りませんでした(だから何?)。
僕の恩師が言っていたことを思い出しました。彼は「出欠は取るけれども、考課には一切加味しない。課題に対する(試験やレポートなどの)判断だけで成績をつける」と。
じゃ、どうして出欠を取るのか恐る恐る聞いてみると、彼はニヤリと笑い「どうしてか、考えてごらん」と答えました。
懐かしい思い出が蘇って来ますね。携帯電話で出欠かぁ・・・。携帯を持ってない学生はどうなるんだ、と言うどうでもいいことはさておき、世界の仮にも大学というところで出欠を取っているところって、どのくらいあるんですかね?
投稿: ニャンゴロ | 2007.07.24 09:23