簡易生命表を見て思ったこと
新聞を読んでいたら、日本人の平均寿命が男女とも伸びて、平成18年は、男が79.00歳、女が85.81歳になったことが載っていました。
少し興味があったんで、厚生労働省のウェブを覗いてみると、この記事のもととなった「平成18年簡易生命表」が掲載されていました。
・ 平成18年簡易生命表 PDF
この簡易生命表、読んでみると結構面白いです。データがエクセル・ファイルで提供されているので、様々な場面で利用がされるのでしょう。
図1は、1947年から2006年までの日本人の平均寿命の推移をグラフにしたものです。(平均寿命は、0歳の平均余命です)
太平洋戦争が終わった直後の日本人の平均寿命は、男女とも還暦に満たなかったんですね。戦後10年くらいの期間で、平均寿命が10歳以上伸びます。きっと、戦後の混乱から、栄養状態がこの時期、急ピッチで改善されていったのでしょう。その後の寿命の伸びは、医療技術の発展があるのでしょうか。
このグラフだけ見ていると、戦後、僕らを取巻く環境はよくなっていると読み取れるのだけど。
図2は、男女の平均寿命の差の推移です。一貫して女性の方が男性よりも長生きだけど、戦後、その差がどんどん広がって7歳程度になり、最近は伸びが止まっています。
これは、どう解釈していいのだろう。面白い推移です。
表1は、平均寿命の国際比較です。データーは40ヶ国、また基礎となるデータもまちまちなので、あくまでも参考のようですが、男性はアイスランドに次いで2位、女性は2位のスペインを2歳近く離しての1位です。(ただし、地域として、香港は男 78.8歳 女 84.6歳)
平均寿命は、様々な状況を勘案した国の状態を表わす指標になると聞いたことがあります。そうだとしたら、戦後の日本は、かなりいい線をいっているのかもしれません。
表3は、それぞれの年齢の人が平均して何歳まで生きるかを表わしたグラフです。各年齢で生存をしている人の余命ですので、0歳時点の寿命より伸びるのですが、年齢を重ねるごとに平均寿命に男女差が無くなるのが面白いところです。
若い世代ほど、男性の方が命を落としやすいということかな。
まあ、勝手な想像を書きましたが、簡易生命表は読んでいて面白いです。
平均寿命 女性は22年連続世界1、男性も2位に浮上
06年の日本人の平均寿命は男性が79.00歳、女性が85.81歳で、前年よりも男性は0.44歳、女性は0.29歳延びたことが26日、厚生労働省がまとめた簡易生命表で分かった。
05年はインフルエンザが流行した影響で前年を下回ったが、06年は再び上昇傾向に転じた。厚労省は、がん、心臓病、脳血管疾患の3大疾患での治療成績の向上が貢献しており、当分寿命が延びる傾向が続くとみている。
2007/07/26/朝日新聞
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