「200%の安全」という言葉
起き抜けに、今日の朝日新聞の天声人語を読んでいて「200%の安全」という言葉が印象に残りました。
天声人語では、エキスポランドで起きた事故を受けて、より恐怖を求める人々の欲求とともにジェットコースタも変化してきたことが書かれています。
そして、最後の方で「しかし、そうした非日常の体感は200%の安全が前提だ。」と記します。
でも、この世に100%安全なものなどなくて、安全性を限りなく100%に近づける努力が、技術であり管理なんだ思います。
そして、日常、僕らが身近に接し利用しているものは、そのものから得られる便益が、そのものから被るリスクを、十分に上回るから存在しているじゃないのかな。
だから、「200%の安全」と簡単に言ってしまうところに、逆に安全性に対する不誠実さを感じてしまいました。
まあ、この文章を書いた人は、単純に安全性を喚起しただけのことかもしれないけど。
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