ツボカビ症って初めて知りました
カエルなどの両生類に寄生するツボカビ症が日本で初めて見つかったと報道されていました。ツボカビ症が確認されたのは、輸入されペットとして飼っていたカエルで、野外に出さなければ大丈夫のようだけど、いったんカビが自然界に入ってしまうと感染の拡大を防止するのは大変なようです。直接被害を受ける両生類をはじめ、生態系に大きな影響を与えてしまうとのことです。
ところで、「ツボカビ」って勉強不足なのか初めて聞きました。
そこで、調べてみると日本獣医学会のサイトに「ツボカビに関するQ&A」が掲載されていました。
割とコンパクトにまとまっているので、とっかかりとして面白い資料です。
ツボカビは、キチンやセルロース、ケラチンといった分解しにくい物質を栄養とする真菌の一種で、そのため両生類の皮膚に感染するそうです。
カエルの種類によって発病の程度が違い、もともとの宿主のアフリカツメガエルは無症状で、アフリカからこのカエルが世界中に輸出されることにより、ツボカビも拡散していったとされています。
兎に角、ペットとして輸入し、感染が疑われるものはどんなことがあっても野外に出すなとのことです。(感染の有無に関わらずペットとして飼っているものを自然界に戻すのは、問題だと思いますが。)治療の方法もあり、疑われる場合は獣医師に相談することとあります。
獣医師てカエルも診るんですね。
両生類絶滅させるカエル・ツボカビ症、国内で初確認
世界各地でカエルなどの両生類に壊滅的な打撃を与えてきたカエル・ツボカビ症が、日本でも見つかった。アジアでは初の確認だ。人間などには感染しないが、野外に広がると根絶できず、生態系に深刻な影響を及ぼす恐れがある。日本野生動物医学会、日本爬虫(はちゅう)両棲(りょうせい)類学会、世界自然保護基金(WWF)ジャパンなどは12日に、検疫の強化や販売・流通の監視などを訴える緊急事態宣言を共同で出した。
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ツボカビ症は、90年代に豪州でカエルの激減を招いた病気として、98年に初めて報告された。以後、米国や中南米、アフリカ、欧州などで相次いで流行が確認された。食物連鎖を通じて、確実に生態系に打撃を与えていると考えられている。
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ツボカビは水の中で数週間生き続け、野外へ広がってしまうと根絶は不可能だ。渓流が多い日本では繁殖しやすいとも指摘される。また、ペット飼育で感染が広がる可能性も高く、関係者は危機感を強めている。
2007/01/12/朝日新聞
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