「鳥」「トリ」インフルエンザ!
昨日に引き続き鳥インフルエンザに関係した話です。と言っても、「鳥インフルエンザ」か「トリインフルエンザ」かってことで、毎日新聞に表記の裏話が載っていました。
科学や技術の分野で生物を表記する場合、カタカナを使うと言うのが一般的です。
ただ、毎日新聞ではカタカナの「トリ」を使うと、化学物質の3つを表す「トリ」と間違えないかとの議論があったそうです。
確かにそう言われれば、「トリインフルエンザウイルス」はインフルエンザウイルスが3つ集まったウイルスの集合体みたいな印象もなくはないかな。
まあ、「鳥インフルエンザ」とした方が収まりがいいこともあって、漢字を使った表記に落ち着いたようです。
ちょっと、面白い記事でした。
「鳥」か「トリ」か
発端は、鳥インフルエンザが世を騒がせ始めていたある日、出稿部から「これを「トリインフルエンザ」と書いてはまずいのか?」と尋ねられたことです。新聞にも時折「ヒトゲノム」や「ブタからの感染」という表現は登場しますが、科学関連の文章では生物名をカタカナで書くのが普通だからという趣旨でした。
しかし、すぐに異論が出ました。化学物質の名称では「トリ」という名称では「トリ」という接頭辞(「三つ」の意。たとえば「トリクロロエチレン」など)が頻出します。「トリインフルエンザ」とカタカナで表記すると、何かの物質と思われないか?
ならば、語の切れ目が一目でわかる方が適切な表記なのでは、といった議論を経て、結局「トリインフルエンザ」に落ち着いたわけです。
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読めば読むほど 校閲インサイド
2007/01/22/毎日新聞
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