オーディオ、復活の兆し?
少し前のasahi.comで、団塊の世代を中心にオーディオに復活の兆しが見えてきたことを報じていました。
僕は団塊の世代より10歳ほど若いけれど、彼らがオーディオに回帰する気持ちはわかります。
音楽に興味を持ち聴きはじめた10代の頃、高価なオーディオ装置は高嶺根の花でした。
当時は静岡の田舎街にもジャズを聴かせる喫茶店が数軒ありました。今でもジャズをバックグラウンドで流す喫茶店はありますが、当時のそれら喫茶店は高価なオーディオ装置でLPレコードを大音量で聴かせるとうものです。
レコードも安価なものではないので、当時の僕はコーヒー1杯のお金でいろいろなジャズ・レコードを聴きに行きました。
そうした中の聴いた1枚にキース・ジャレットのビレッジ・ヴァンガードでのライブ録音「Nude Ants」があります。喫茶店のJBLの大型スタジオモニター・スピーカから流れるヤン・ガルバレクのソプラノとテナーのサキソフォンの神経質な響きがとてもよくて、このLPを買いました。
でも、家で針を落とすとどうも違うんだよな!て感じでした。
オーディオ・マニアではないけれど、JBLのスタジオモニターでジャズを、タンノイのワンウエィスピーカでクラシックをじっくり聴いてみたいという気持ちはあります。
ですから、団塊の世代にオーディオ回帰の現象があることはなんとなくわかるような気がします。
写真は現在使っているJBLの家庭用スピーカA822と当時購入した「Nude Ants」のLPです。A822は小型で癖のない安価なスピーカで、コルトレーンも松田聖子もガーシュウィンもピンク・フロイドも無難に再生します。
ところで、記事の中に「トリオ」が年内に復活するとありました。僕らの世代には、「ケンウッド」よりやっぱり「トリオ」だよね。
高級ステレオ 団塊世代狙い続々
携帯音楽プレーヤーの普及で低迷しているステレオ市場に、変化の兆しが見え始めた。70年代のオーディオブームを肌で知る「団塊の世代」の一斉退職を控え、老舗(しにせ)メーカーが高級スピーカーなどを相次いで発売。「iPod」全盛の時代に一矢を報いようとしている。
2006/10/12/asahi.com
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