メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー/キース・ジャレット
全編をとおしてキース・ジャレットのとても静かなピアノの響きが流れます。
音のほうが先に存在して、ピアノがそれにひっそりと寄り添っています。
キース・ジャレットのソロ・ピアノは、彼の気持ちが先にあって、その世界にピアノがどんどん入りこんでいくといった印象を僕は持っていました。
彼のソロ・ピアノの響きは、僕の気持ちに深く入りこんでくる曲もあれば、まったく受け付けない曲もある、それもフレーズごとに起こる、うまく表現できないけれど、僕にとってそんな存在でした。
「メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー」をはじめて聴いたとき、これが彼のピアノだろうか?と思いました。
ピアノの音に静かにそしてしっかりと寄り添うキース・ジャレットを感じます。
それは、慢性疲労症候群から回復した後の最初の作品だからだろうか。
彼の年齢がそうさせたのだろうか。
とてもいい作品です。
The Melody At Night, With You
Keith Jarrett(p)
Keith Jarrett/ECM/1999
01. I Loves You, Porgy
02. I Got It Bad And That Ain't Good
03. Don't Ever Leave Me
04. Someone To Watch Over Me
05. My Wild Irish Rose
06. Blame It On My Youth / Meditation
07. Something To Remember You By
08. Be My Love
09. Shenandoah
10. I'm Through With Love
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コメント
ニャゴロさん、静岡は梅雨開けはまだですが、とても暑いです。
ソフィー・ミルマンという新人のジャズシンガーの存在を僕は知りませんでした。
というよりも、ジャズボーカルはほとんど聴きませんし、新しい動きにもこのところ極めてアンテナが低くて。
機会があったら聴いてみます。
広瀬香美もまったく知りませんが、ラブ・バードでも、なんでもいいじゃないですか。
いくつになっても、好きなものは好きなのですから。
投稿: Kaze | 2006.07.29 17:44
Kazeさん聞いて。
今日週末(もう昨日だね)、帰りがけにCDショップによって広瀬香美の「ラヴ・バード」というCDを買うつもりで物色していた。最近ありがたいことに、いくつかの視聴コーナーがあって、お、良さそうだなと思うCDが聞けるよな。そこで広瀬のCDにたどり着く前に手にしていたのはソフィー・ミルマンのデビューCD。タイトルも「ソフィー・ミルマン」。
そのアンニュイな美しいマスクに惹かれたのは事実だけれども、ロシア生まれの彼女の歌うジャズは、23歳とはかけ離れた不思議な熟練を感じさせる。選曲がまたいい。絶対感じるものがあると思うぜ、聴いて見てくれ。
いいおっさんが、ラブ・バードってのもなぁ、気持ち悪がられるよなぁ。太田裕美はまだ許されるような気がするけど・・・。
投稿: ニャンゴロ | 2006.07.29 03:35