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2006.04.01

東海地震説は間違い?

日本のあちこちで大きな地震が起こっているのに比べ、東海地震が想定されている静岡は気味が悪いくらい静かです。
ここ10年間でM7.0以上の規模大きな地震は、次のように割と頻繁に起きていますし、M6.0以上を含めればもっと多くなります。

2000年:M7.0 根室半島南東沖、M7.3 鳥取県西部
2003年:M7.1 宮城県沖、M8.0 釧路沖
2004年:M7.1 紀伊半島沖、M7.4 東海道沖、M7.1 釧路沖
2005年:M7.0 福岡県西方沖、M7.2 宮城県沖

そんな中で、静岡新聞の3月27日に下記引用の記事が掲載されていました。
東海地震説を提唱した現神戸大学の石橋教授が、自ら
「30年たって、現実にまだ起こっていないのだから、『割れ残り』という解釈は間違っていたと言われても仕方ない」
と静岡新聞の取材に答えたというものです。

まあ、地球の歴史が45億年、生物の歴史が38億年、人類の歴史が数万年と言われている中で、30年というスパンをどう考えるということや、地震の発生メカニズムと予測の困難さを思えば、今回の発言をどのように捉えたらよいのか、今後の議論に興味があります。

東海地震説が唱えられた以降、その危機感から観測体制が整備されたし、研究も進み、一般の防災意識も高まったから、それはそれで評価ができます。

いずれにしても、駿河湾沖に海溝型の地震が発生する可能性がなくなったわけでないし、日本にいればどこで地震が起きてもおかしくないから、地震への備えは公的にも私的にも怠るわけはいけないと思います。

でも、地震保険、もう少し安くならないかな。

引用東海地震説に「間違い」 提唱から30年 石橋教授見解
1976年(昭和51年)に駿河湾地震説(後の東海地震説)を唱えた神戸大理学部地球惑星科学科の石橋克彦教授(62)=当時東大理学部助手=が今年に入って、静岡新聞社の数回の取材に応じ、地震発生のメカニズムと切迫性についての当時の解釈が結果的に間違っていた―とする考えを明らかにした。「駿河湾地震(東海地震)は1944年(昭和19年)の東南海地震の割れ残りで、すぐにも起こるかもしれないと考えた。30年たって、現実にまだ起こっていないのだから、『割れ残り』という解釈は間違っていたと言われても仕方ない」という。
2006/03/27/静岡新聞

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追記
2006.04.05 東海地震説に「間違い」に石橋神戸大学教授反論

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