インフルエンザの新しい治療薬開発に期待
少しだけ古い話題ですが、asahi.comに東大の研究グーループのインフルエンザウイルスの8本のRNAについての研究結果と電子顕微鏡によるウイルスの断面の写真が掲載されていました。
写真では1本のRNAを中心にその周囲に7本のRNAが取り囲んでいる様子が写っています。
いったん感染細胞内に入ったRNAはそれぞれが増殖して、また8本が一組になって外へ出て行く仕組のようです。
この過程はA型インフルエンザ共通で、これを阻害することができれば新たな治療薬の開発が期待できるようです。
先日、紹介した「抗インフルエンザ薬標的タンパク質のデータベース」にしろ、新たな治療薬開発への取り組みの進展に期待します。
それにしてもDNAウイルスにしてもRNAウイルスにしても、ヒトのDNAと部品は共通しているし感染細胞を利用して増殖するから、ウイルスだけを特異的に攻撃してヒトには影響のない薬を開発するのは難しいのだろうな。
インフルエンザウイルスの仕組み解明 東大のグループ
インフルエンザウイルスが感染した細胞内で増殖するとき、遺伝子が規則正しく並ぶ様子を、東京大医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス学)と野田岳志特任助手のグループが電子顕微鏡でとらえ、解明した。この配列を阻害できれば、新しい治療薬の開発が期待できるという。
2006/01/26/asahi.com
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