ワン・オブ・ア・カインド/ブラッフォード
ビル・ブラッフォードというドラマーを知ったのは、イエスのアルバムでした。
当時、ドラムスと言えばドスン、ドスンといった重い感じの音が多いなかで、イエスの「こわれもの」や「危機」でのブラッフォードは、スコン、スコンといった軽快なドラムスを叩いていました。
そのリズムが、とても新鮮で耳に残りました。
「ワン・オブ・ア・カインド」は、ブラッフォードがリーダーを務めるグループ”ブラッフォード”の1979年の作品です。
ブラッフォードの独特のドラムスが楽しめるのは勿論、アラン・フォールワースのギター、デイブ・スチュワートのキーボード、ジェフ・バーリンのベースが加わり、個性的な世界を構成しています。
イエスやピンク・フロイドの音楽にある書生的というか文学青年的というか、その様な翳り(それはそれで大好きなんですが)は余り感じられず、ブラッフォードとバーリンが押し出す軽快で力のあるリズムにのって、フォールワースとスチュワートがポップな物語を描きます。
音の作り方やフォールワースのギターは、ロックというよりその後のフュージョンに影響を与えたんじゃないかな。
四半世紀も前の作品ですが、今だに新鮮さを失っていません。
ONE OF A KIND
Bill Bruford(ds) Allan Holdsworth(g) Dave Stewart(key) Jeff Berlin(b,vo)
BRUFORD/Polydor/1979
01. Hell's Bells
02. One of a Kind - Part One
03. One of a Kind - Part Two
04. Travels With Myself - And Someone Else
05. Fainting in Coils
06. Five G
07. Abingdon Chasp
08. Forever Until Sunday
09. The Sahara of Snow - Part One
10. The Sahara of Snow - Part Two
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