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2006.01.27

インフルエンザに感染したかも

少し体の調子がおかしいなと思っていたら、急激に熱が上がり39℃を越えてしまいました。それでやっとの思いで近所の町医者へ行き、診察を受けました。
簡易キットの検査は陰性(極初期の場合反応がでないこともあるらしい)だったものの、熱の上がり方や節々の傷みなどの症状からみてインフルエンザの可能性が大きいとの診断を受け、下の写真の抗インフルエンザウイルス薬タミフルが処方されました。

最近、新型インフルエンザ対策で話題となることの多いタミフルの現物を僕は、はじめて見ました。
これがウイルスのノイラミニダーゼを阻害するのかと朦朧とした頭で思いました。
75mg入りのカプセルで成人の場合朝夕に1カプセル飲みます。
医師から繰り返し言われたのは、処方された5日分は症状が軽くなっても確実に飲むこと。これは、耐性ウイルスの出現を抑えるためでしょうか?

タミフル

それから2日が経過し熱は37℃台まで下がってきましたが、治癒するまではもう少しかかりそうです。

それでも寝床で本や新聞を読めるくらいにはなったので、新聞を眺めていると朝日新聞に抗インフルエンザウイルス薬のアマンタジンの耐性ウイルスの記事が掲載されていました。

このデータを発表した菅谷憲夫氏の「インフルエンザ 新型ウイルスの脅威」によると、アマンタジンは感染細胞にウイルスのRNAが侵入するとき、自らの殻から抜け出すのを阻害するとのこと。タミフルやリレンザがウイルスのノイラミニダーゼを阻害するのとは作用点が違っています。

もともとアマンタジンは耐性ウイルスが出現しやすいようですが、新型インフルエンザに備えて幾つかの対抗手段を持っておく必要があるわけで、薬剤耐性の話は気になるニュースです。


引用文今冬のインフルエンザ 薬への耐性広がる? アマンタジン9割近くにも
今冬のインフルエンザの流行で、国内で認可されている3種類の治療薬のうち、アマンタジン(商品名シンメトレル)の効かないウイルスが広がっているらしいことが、けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫・小児科部長らの調査で分かった。横浜市内で分離された24株のウイルスのうち、9割近い21株でアマンタジン耐性の遺伝子変異が見つかったという。
2006/01/26/朝日新聞(朝刊)

・ 関連記事 2007.02.26 タミフルの服用後の調査

・ この記事は「日本でも耐性ウイルス急増 原因不明」(玉葉06)と「タミフルの備蓄…」(対話[dia-logo])、「「インフルエンザ流行、10月の患者、過去10年で最多」なのに「タミフル服用後転落飛び降り29人に。新たに2人」と報じるマスコミ」(JIROの独断的日記ココログ版)にトラックバックしました。

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コメント

santosさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
タミフルは、僕の飲んだ感じでは、高熱の下がり方がはやいと思いました。もっとも、同時にタミフルを飲まなかった僕がいないわけで、比較の仕様がありませんが。
何時発生してもおかしくない新型インフルエンザに備えて、タミフルは大事に使って欲しいものです。
新型インフルエンザが発生したとき、タミフルは耐性ウイルスで効かず、他に有効な治療薬が無いなんて状況になったら、スペイン風邪(H1N1型)の再来になりかねません。

投稿: Kaze | 2007.03.06 21:07

トラックバックありがとうございました。
インフルエンザ、とりあえず良くなられたのですね(^^)。

「タミフル5日」の理由は、タミフルの作用が、インフルエンザウィルスが感染・増殖した細胞から、新たなインフルエンザウィルスが遊離するのを抑える、という点にあって、5日くらいこの部分をブロックしておけば体内のウィルスは減ってしまうと考えられるから、とききました。
でも去年はタミフル不足で、「ホントは5日なんだけど3日分しか出せないので、あと2日はじっとしててください」と言われました。

そのときも「それでいいのかなぁ…」と解せない部分はあったのですが…。

投稿: santos | 2007.03.06 11:12

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