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2006.01.21

抗インフルエンザ薬標的タンパク質のデータベース

独立行政法人理化学研究所のサイトに、インフルエンザウイルス治療薬の開発が迅速にできるように、ノイラミニダーゼ(抗インフルエンザ薬標的タンパク質)の立体データベースが公開されています。

データベース自体は素人の僕が見てもチンプンカンプンで内容はまったくわかりません。しかし、前段にインフルエンザウイルスの増殖の仕組や抗ウイルス薬が何処に作用してウイルスを不活性化するかが、図を使ってわかりやすく掲載されています。

ウイルスが細胞への侵入を阻止するワクチンは、新型インフルエンザのような未知のウイルスに対しては迅速な対応が不可能だと思うから、当面の有効な対抗策としては抗ウイルス薬に期待するしかないのかもしれません。
ノイラミニダーゼは、インフルエンザウイルスが細胞内で増殖し外に出る際に必要なタンパク質で、この働きを止めるのがタミフルに代表される薬です。

タミフルについてはすでに耐性ウイルスが確認されていますし、次ぎ次ぎと抗ウイルス薬を開発しても、長期的には耐性ウイルスの出現とのいたちごっごになるのかもしれません。
しかし、現在、新型インフルエンザに対抗する最有力な手段が抗ウイルス薬にあるわけですから、これらの薬の開発の促進する活動は必要なことだし、積極的に進めて欲しいと思います。

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