インフルエンザ特効薬に耐性ウイルス出現?
10月15日付けの日本経済新聞朝刊に、インフルエンザの特効薬とされる「タミフル」に耐性ウイルスが発見された記事が掲載されていました。「今のところ耐性ウイルスが世界的に広まる可能性はほとんどないが、慎重な監視が重要」と発見者の東京大学医科学研究所の河岡教授のコメントもあわせて掲載されています。
当面は心配することもないようですが、鳥インフルエンザH5N1のヒトインフルエンザへの変異の可能性性とあわせて、少々気になる記事です。
健康なひとには余り関係のないことですが、黄色ブドウ球菌や緑膿菌の抗生物質に対する耐性については、免疫力の落ちた患者が入院する病院での感染が時々話題になります。
インフルエンザウイルスの特効薬とされる「タミフル」について、耐性ウイルスが恒常的に出現する状況になると、新型インフルエンザに対し有効な手段のひとつを失うわけで、なかなかやっかいな問題ですね。
やっぱり日ごろから体を鍛えて免疫力を高めておくしかないのかな。
鳥インフルエンザ薬「タミフル」 患者から耐性ウイルス
ベトナムで今年二月に見つかった高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)患者から、強力なインフルエンザ治療薬「タミフル」に耐性を持つウイルスが検出されたことが、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授等の研究で分かった。「特効薬」とされるタミフルへの耐性が見つかったのははじめて。
2005/10/15/日本経済新聞(朝刊)
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