セロニアス・モンク・ウィズ・ジョン・コルトレーン/セロニアス・モンク
このアルバム、全体をとおして聴くとなんとも納まりの悪さを感じます。「セロニアス・モンク・ウィズ・ジョン・コルトレーン」とタイトルはなっているし、確かにラストのモンクのソロによる「ファンクショナリ」以外の曲には、コルトレーンが参加しています。
しかし、コルトレーンの十分なソロを聴くことができるのは、「ルビー・マイ・ディア」「トリンクル・ティンクル」「ナッティ」の3曲、カルテットの演奏だけです。
ただ、この3曲、特に「ルビー・マイ・ディア」「トリンクル・ティンクル」は、後のインパルス・レーベルでのコルトレーンの演奏とのつながりで聴くと、とても興味深いものがあります。
「ルビー・マイ・ディア」はアルバム「バラッド」のような優しく甘い演奏で、「トリンクル・ティンクル」はインパルス後期の作品で聴かれる、背筋がピンとなるというか聴くことを要求するというか、少々くたびれてきた僕が聴くにはしんどい演奏です。
このアルバムは、コルトレーンが大きく変わって行く過程にモンクが介在していたことが、よくわかる作品です。
THELONIOUS MONK with JOHN COLTRANE
Thelonious Monk(p) John Coltrane(ts) Wilbur Ware(b) Shadow Wilson(ds) Ray Copeland(tp) Coleman Hawkins(ts) Gigi Gryce(as) Art Blakey
Thelonious Monk/RIVERSIDE(JAZZLAND)/1958
01. Ruby,My Dear
02. Trinkle,Tinkle
03. Off Minor
04. Nutty
05. Epistrophy
06. Functional
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